TQM(Total Quality Management)とは日本語で総合的品質管理と呼ばれています。病院での品質管理と言えば、医療・看護・サービスの質の管理ではないでしょうか?そこで、病院でのTQMとは、全員・全体(Total)で、医療・看護・サービスの質(Quality)を、継続的に向上させる(Management)ことです。実際の活動には、「QC手法(QC=Quality Control)」と呼ばれる手法を用います。QCは「品質管理」で、組織が一丸となって顧客の満足するサービスを提供するための一連の活動です。
TQM活動のねらいは、「質の向上」です。昨年は初回でもあり、看護部の中堅クラスが中心となり小グループを結成し、看護部各部署での問題点を抽出しテーマを決め改善に向け取り組みました。初年度で手探り状態でのスタートでしたが、11グループ(3~5名)それぞれが身近な問題だったり、部署に特化した問題だったり、他部署にも活用できる問題に取り組みました。一度中間報告会を開き進捗状況を確認し、年度末の3月には報告会を開き、看護部だけでなくコメディカルにも聞いてもらいました。そして、迎えた2年目。「職員一人一人が、質的向上と改善を進める体制づくり」が必要と考え、看護部だけではなく、病院全体での取り組みとして行おうと教育研修委員会が中心となり、今年度は各部署で取り組むことにしました。もちろん年度末には報告会も予定しています。今年はまだ2年目で、浸透しているとは言えません。しかし、継続することで職員一人一人の意識改革ができ、自然と質の向上につながるサービスが提供できる体質に変わることを願っています。
「TQMをやる」ことが目的でなく
「TQMによって質を向上させる」ことが目的だからです。
そして、患者様に質の高い医療・看護・サービスを提供し、「次もお世話になるなら、みどり病院にお世話になりたい」と言ってもらえる病院でありたいと思っています。