みどり病院2020年のテーマ 「向」

新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

ここ数年、毎年漢字を一文字えらんで今年の抱負をのべることにしています。今年は『向』という字を選びました。

『向』にかけた3つの思いを述べます。
まず第一に我々はどこに向かっていくのか、ということを確認する必要があります。
海外では紛争が絶えず、貿易摩擦など国同士の利害の対立が鮮明になってきています。一方、国内に目を転じると超高齢化社会を実感しない日はなく、子供の出生数は予想を超える速さで減少しています。先行きが不透明で不安の尽きない今の世の中ですが、そんな時こそ仲間で協力し合って安心できる組織を作っていく必要があるのではないでしょうか。我々はみどり病院という108床の小さな病院を中心に老人保健施設、グループホーム、調剤薬局、訪問看護ステーション、ヘルパーステーション、保育園などを有する組織です。医療機関ですから病気を診断治療するのはもちろんですが、それにとどまらず安心して暮らせる、極論すれば安心して最期を迎えることができるまちづくりに貢献することが求められているのではないかと思います。ありきたりなことかもしれませんが『安心して暮らせる町づくり』を目指したいと思っています。

2番目に『立ち向かう』ということをあげたいと思います。
生きていく上では様々な問題課題が立ちはだかります。それらを回避していては人も組織も成長しませんし強くなりません。『その場しのぎ』、『他人まかせ』でなく問題を正面から受け止めて乗り越えていくことが重要だと思います。

3番目に『自分に向き合う』ことをあげたいと思います。
毎日があわただしく過ぎて行きます。自分を振り返る時間も余裕もないかもしれません。しかし、時には自分というもの見つめなおすことが必要だと思います。自分の目標は?、課題は?、いいところは?、悪いところは?、自分の果たすべき役割は?自分を冷静に見つめなおしていいところを伸ばし、弱点を自覚する作業には意味があると思います。

以上、『向』という一字への思いを述べさせていただきました。
この1年が皆様にとって素晴らしい1年であることを祈念いたします。

倫生会みどり病院
院長 室生 卓