こんにちは。医事課のTです。
昨年の秋、東京都内で行われた、とあるマーチング演奏会に行って来ました。
あまり世の中に知られていないと思われますが、“知る人ぞ知る”で一部の人達には大変な人気のある演奏会です。だいたい開催月の3ヶ月程度前に応募要項がインターネット等で告知され、締切日までにインターネット上のホームページにある応募フォームから応募します。
年に1回の開催ということもあるのか応募抽選の倍率は7倍にもなります。
過去に一度当選したことはありますが、それ以降は毎回応募しますがなかなか当選せず、演奏会のライブネット配信を観ながら残念な思いをしていましたが、今回は本物を間近で観ることができました。
演奏される曲目は、その年のテーマに沿って選ばれています。
構成は4部に分かれていて、第1部は毎年日本の各方面からの音楽隊のマーチング演奏、第2部は外国の音楽隊のマーチング演奏、第3部は音楽隊の有志による和太鼓の演奏、第4部は全音楽隊による演奏など内容は盛り沢山で、休憩は挟まずに約2時間のノンストップで行われます。
その最後の合唱に参加しながら、初めてこの演奏会を観たときのことを思い出しました。
当時の私は、まだ以前の職場で勤務をしていて転職について考えていた頃でした。
そこでは10年近く勤務していたので、なかなか思い切りがつかず悩んでいた時期でもありました。
そんな私の心にその歌詞はとても自然に響きました。
その年の曲目は『ゆず』の『虹』という曲で、舞台にある大型のスクリーンに歌詞が映し出されていました。
《誰の心の中にも弱虫は存在していて
そいつとどう向き合うかにいつもかかってんだ
そうやって痛みや優しさを知って行くんだよ
間違いなんてきっと何一つ無いんだよ》
とか、
《曲がりくねった道の途中で
いくつもの分岐点に僕等は出会うだろう
だけどもう振り返らなくていいんだよ
君だけの道 その足で歩いて行くんだよ
遠回りしたっていいさ 時にはつまづく事もあるさ
でも答えはいつも君だけの物だから…》
そしてサビの
《越えて 越えて 越えて
流した涙はいつしか
一筋の光に変わる》
といった歌詞が、いろいろ悩んでいた私の背中を押してくれました。
初めて念願の演奏会を鑑賞できたこと、各音楽隊のマーチングと演奏会のすばらしさに大感動したこと、それによって今までの自分のモヤモヤした気持ちが晴れて、とても感動した出来事でした。
転職を考えたのにはいくつか理由がありました。
通勤の条件が合わなかったことや、その当時は新しく入った職員を教育する立場の仕事をしており、やはり現場での仕事がしたいという思いも強く持っていたことなどです。
演奏会から帰ってすぐ、転職のための活動を始めました。
もう迷いはありませんでした。
そうして私はみどり病院で再出発をすることになったのです。
みどり病院では、新しく心臓血管外科がスタートしたところで、私自身も携わったことのない分野だったので、とても良い勉強になりました。
逆に今までの職場で得た知識も役立ち、念願の現場で頑張ることもできています。
あっという間の7年間でしたが、思い返すと色々なことがあったなぁと思います。
みどり病院に来たからこそ得られたこと、出会えた仲間や患者さんもいます。
まだまだ自分にできることを模索し、取り組みながら、気持ちを新たに頑張ろうと思い8年目を迎えた今日この頃です。