みどり訪問看護ステーション(以後、みどり訪看)で事務員として勤務し始めて1年が経ちました。
実は私、みどり訪看で勤務する前はみどり病院で病棟クラークをしており、新規入院される患者さんを受付までお迎えに行ったり、書類などを色々な部署に届けに行ったりと、毎日院内を駆け回っていました。
先日、みどり病院にも何度か入退院されていて、みどり訪看の利用者さんでもある方のご家族様が事務所へ立ち寄られた際に、「あなた、みどり病院にいたでしょう?」とおっしゃられ、「え-っ!ご存じだったんですか?」「知ってるよ~。」というやりとりがあり、一クラークの自分の事を覚えていて下さっている事に驚きつつ、とても嬉しく感じました。
クラークをしていた時は、みどり訪看があることは知っていましたが、訪問看護師さんとは直接関わることがほとんどなく、院内ですれ違った時に挨拶をする位でしたので、訪問看護とはどのような事をするのか?等詳しくは分かりませんでした。
実際に働き始めてみると、病院に入院治療中の患者さんへの看護とは違い、毎日各利用者さん宅へ訪問をして状態観察、内服セット、口腔ケアや点滴をしたり、自宅のお風呂での入浴介助、24時間対応コールで呼ばれた際の緊急訪問等。また、理学療法士さんによるリハビリなど多岐にわたる看護の仕方があるという事を知ることができました。利用者さんへの看護ケアだけではなく、ご家族の気持ちにもいつも寄り添い、時には不安げな利用者さんからの電話にも優しく話を聴いておられます。
また、居宅介護支援事業所ケアクラブも併設されており、ケアマネさん(最近までケアマネージャーだと思っていたのですが、正しくはケアマネジャーとネを伸ばさないそうです。)は、各利用者さんにとって最適なサービスが受けられるようにと日々、活躍しておられます。
また、同じような事務仕事でも業務内容の違いの一つが電話対応です。例えばクラーク時は午前中に怒涛の内線電話(患者さんの検査の送迎、予約入院の方のお迎え、緊急入院される方の搬送連絡など、もちろん全て大事な電話です。)の対応がありましたが、みどり訪看では利用者さんから看護師さんへ直接連絡が行くこともある為、日によって違いはありますが怒涛のように電話が鳴ることはそれほど多くありません。
しかし、訪問看護の現場では電話の1本の内容がとても濃いため、電話に出る時は「さぁ、今度はどんな内容の相談だろう?」と気を引き締めて受話器をとるようにしています。病棟クラークの時は患者さんと直接顔を見てお話することが多くありましたが、現在は利用者さんやその家族さんとほぼお会いする機会がない為、だからこそどの電話を受けた際にも、きちんと正確な情報を聴きとり適切で丁寧な対応ができればと思っています。
また、今は介護保険請求の業務に携わっており、日々勉強中です。今まで介護保険の仕組みもよく分からず、毎月給料から介護保険料がひかれているのかぁ。(あっ!年齢が40歳以上だってバレちゃいますね…)くらいの認識でしたが、請求業務を行うようになり初めて聞く用語や、公費請求、加算算定など仕組みは複雑で何度も聞いてしまう事もありますが、いつも優しいAさんが丁寧に教えて下さるおかげで理解できるようになってきました。
まだまだ覚えることも多くありますが、将来自分も経験するかもしれない介護に必要な知識を身につけ、利用者様の手助けになるよう、また看護師さんが看護に専念できるために安心して事務所のことを任せられるように、これからも学んでいきたいと思っています。