ミスや事故をどう防ぐ?〜患者さんに安心して検査、治療を受けてもらうために出来ること〜

みどり病院に外来看護師として入職させていただき、気が付けばあっという間に1年半が過ぎようとしています。
まだ不慣れな部分もありますが、入職時に比べればだいぶ仕事にも慣れ、日々一生懸命働いています。「仕事に慣れる」とスムーズに動けるようになり、仕事の効率も上がります。一見良いことのように思われますが、反面、「慣れ」てくると最初は疑問に思っていたことにも鈍感になり、違和感を抱かなくなったり、油断が生まれ、ミスが出ることもあります。

病院で「ミス」と聞くと他の場所で聞くより怖いイメージがありますね。実際、医療現場での「ミス」は基本あってはならないと思います。そのため、病院ではその「ミス」が起きないように様々な工夫、細心の配慮が行われています。

みどり病院で受付された際にお渡ししている「受付表」もその一つです。
診察が終わる最後までご自身で持っていただき、採血、検査、診察時等に患者様の間違いがないようにするためです。名前をお呼びしただけでは、聞き間違えて全く違う方が返事をされることもあります。そのまま検査や診察をすれば大変なことになりますね。なので、検査や診察の前にしつこいほど、お名前の確認をさせていただいています。皆様、「また確認か」と嫌にならず、どうぞご協力くださいね。

これら以外にもまだまだ「ミスを防ぐ工夫」があります。「ダブルチェック」もまたその一つです。きっと皆さんも聞かれたことがあったり、ご自身や職場でも行われている方もいらっしゃると思います。「ダブルチェック」は独りよがりの確認とならないよう、別の人の目でも確認をし、「ミス」を防ぐようにするために行うものです。

これはもう本当に医療のあらゆる場面で行われています。そしてこれは薬、点滴の準備の際は特に注意して行っています。皆様初めて聞かれるかもしれませんが、大きな病院ではほぼどこでも言われている、「予約原則の6R」というものがあります。

  • 正しい患者(Right patient)
  • 正しい薬物(Right drug)
  • 正しい目的(Right purpose)
  • 正しい用量(Right dose)
  • 正しい方法(Right route)
  • 正しい時間(Right time)

これらをもとに、検査や治療の際はダブルチェックを行い、さらに、パソコンでも本人認証確認を行っています。そういった過程を踏むため、検査や治療の準備に時間がかかり、お待たせすることがあるかと思いますがお許しください。

ここに書き上げたことは、普段の日常診療のほんの一部で、このほかにも病院内ではミス、事故が起きないように様々な工夫を行っています。これからも、確認を怠らず、みどり病院へ来院された患者様が最後まで安心して診察、検査を受けて帰っていただけるよう、お手伝いさせていただきたいと思います。

皆様が外からの新鮮な目で見て、「これは危ないのではないか?」「こうした方が良いのでは?」等お気づきがありましたら教えてくださいね。