今年は、全国的に桜の開花が遅く、お花見の予定がなかなか立てられなかった人もいるのではないでしょうか。昨年のこの時期のブログでも、冒頭に桜のことを書いたのですが、今年も恒例の、姫路城にお花見に行ってきました。昨年よりも観光客は多く、コロナで外出を控えていた頃を思うと、ようやく通常に戻りつつあるのかなあと感じました。
桜に心は癒され、お花見弁当にお腹は満たされ、日頃の疲れを一瞬忘れることができました。
さて、総務課のブログでは、何度か健康保険について取り上げてきました。今回のブログでは、そんな健康保険の保険料率について書いていきたいと思います。
健康保険料は毎年見直しが行われ、3月分(4月天引分)から新しい料率が適用されます。
この度の見直しで兵庫県の健康保険料率は下記の通り10.17%から10.18%に引き上げられます。この健康保険料率10.18%は、加入者の医療費等に充てられる「基本保険料率(6.76%)」と、後期高齢者医療制度への支援金等に充てられる「特定基本料率(3.42%)」とに分けられます。
同時に介護保険料率も変更となっていますが、こちらは1.82%から1.60%に引き下げられています。
この健康保険料率、実は都道府県によって料率が違うことをご存知でしょうか?
健康保険料率は、都道府県ごとの年齢構成や所得水準の差などを調整した上で、都道府県の加入者1人当たりの医療費に基づいて算出されています。都道府県によって料率が違うのは、都道府県ごとに必要な医療費(支出)が異なるためです。
介護保険料率は、全国一律になっています。
47都道府県で、健康保険料率が一番高い県、低い県はどこでしょうか?
一番高い県は、
佐賀県 : 10.42%
一番低い県は、
新潟県 : 9.35%
となっています。その差はなんと1.07%です。例えば報酬月額が30万円の場合、その差は3,210円にもなります。
ちなみに、兵庫県は47都道府県中、何番目だと思いますか?
この度の見直しで料率の高い方から数えて10番目になっています。他の県に比べて高い方ですよね。
少し気になったので、兵庫県の過去の保険料率を調べてみました。
平成26年3月 : 10.00%
平成21年3月 : 8.20%
10年前の平成26年と比べると0.18%、15年前の平成21年と比べると1.98%も料率が上がっています。報酬月額が30万円の場合、5,940円も高くなっていることになります。
では、健康保険料率は上がっていく一方なのでしょうか?先に挙げたように、医療費が上がれば上がるほど、都道府県で必要な医療費が上がるため保険料率も上がっていきますが、反対に、疾病の予防などの取組みにより都道府県の医療費が下がれば、その分、都道府県の健康保険料率も下がる、と言うことになります。
健康状態を把握するために、生活習慣病予防健診等の受診促進に、加入者である私達やその家族、そして事業主が積極的に取り組み、兵庫県民が健康であることが、保険料率を下げることに繋がっていくのです。
協会けんぽや居住する市から、健診費用の補助や無料クーポンがある検診もありますので、それらを上手に利用して、今年は、みどり病院での定期健診以外に、生活習慣病予防健診や特定健診、がん検診などを受けてみませんか?そして、健康な身体を維持し、元気に働いていきましょう!
みどり病院職員の皆さんで、健康保険料やその制度について、よく分からない事がありましたら、いつでも総務課にお問い合わせくださいね。