日増しに寒さが増して来ましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?今年も残り少なくなり、振り返ると様々なニュースが思い返されます。
そんな中、今回のテーマはネット関連のことにしてみました。
ある日、甥っ子から「ねぇねぇ~ネットリテラシーって知ってる~?」と聞かれたことをきっかけにネットリテラシーと医療との関係を今回の記事のテーマにしました。
ネットリテラシー
ネットリテラシーとは「インターネット上における読み、書き、読解力」のことです。内容としては、インターネットを安全に正しく利用するため、次の三つのスキルを身につけることを目指します。
- 情報を受け取る能力
- 情報を発信する能力
- セキュリティに対する理解
令和四年度の内閣府の環境実態調査によると小学生の97.5%、中学生の99%がインターネットを使っていると回答しています。
私にも小学生の子供がいます。インターネットを使っており、流れる情報を全て鵜呑みにしてしまいます。「ママ、これ見て!明日ね、大阪に宇宙人がくるって!」と真剣な表情で教えてくれます。
インターネットの情報は、正しいものばかりではなく、嘘や間違い等も多いです。そんな情報の真偽を判断する能力が出来ない彼らを守るために、何が出来るのか? 宇宙人はともかく、犯罪に巻き込まれる、又は知らない間に罪を犯してしまうこともあり得る時代です。現代の小中学校では、このような問題を防ぐためにネットリテラシー教育をしています。
インターネット上におけるトラブルに巻き込まれないために、以下への注意が必要になります。各項目の詳細は、千葉県警のHPをご参照ください。
今年になってインターネット上で一方的な悪評を投稿し、名誉を棄損したとして裁判所が個人に損害賠償を命じたというニュースもありました。ネットリテラシーは大人にも必要なスキルです。
- ネットは世界中の人が見ている
- ネットの情報を鵜呑みにしない
- 面と向かって言えないことはネットでも言わない
- ネットに一度出たものを全て回収することは不可能
- ネットでおこなったことは通信事業者に記録が残っている
引用:千葉県警察HP ネットリテラシーの基本
https://www.police.pref.chiba.jp/cyberka/safe-life_cybercrime-20.html
医療におけるネットリテラシー
では、医療におけるネットリテラシーはどうでしょうか?
事前にご自身の疾患、状況について理解を深めるためにネット等で検索し、勉強することは大変良いことです。ですが、病気の情報、治療の方法など真偽が不明なままのたくさんの情報がインターネット上では溢れています。
調べたその情報は正確な情報でしょうか?または古い情報ではありませんか?
自分や家族の体、命に関わることを判断するには、信頼できる情報が必要です。ネットには無責任な情報もたくさん溢れていますので、信頼できる医療情報かどうかを自分で取捨選択しなければなりません、ネット利用における医療情報の収集と判断の主なポイントを以下にまとめました。ご参考になれば幸いです。
1. 情報の信頼性を確認する
- ●信頼できる情報源を選ぶ
- 医療機関や公的機関の公式サイト(例:厚生労働省、国立がん研究センター)や、専門的な医療情報提供サイトの情報を確認する。
- 著名な医療機関や医療専門家が提供する情報が一般的に信頼性が高い。
- ●情報の更新日をチェックする
- 医療情報は日々進化しているため、最新の情報であるかどうかを確認する。更新日や発表日の記載を確認する。
2. 情報の提供者を確認する
- ●執筆者や提供者の資格を確認する
- 医師や専門家が執筆しているか、またその専門分野の資格や経歴が示されているかを確認する。
- ●スポンサーや広告の影響を確認する
- 商業目的や広告が含まれている場合、その情報がバイアスを含む可能性がある。スポンサーや広告の有無を確認し、情報の中立性を判断する。
3. 情報の内容を批判的に評価する
- ●医療情報の正確性を検証する
- 複数の信頼できる情報源を参照し、一つの情報に依存しない。異なる情報源の一致度を確認する。
- ●症状や疾患に関する情報を鵜呑みにしない
- 自分の症状に関する情報を見つけた場合でも、自己診断を避ける。正確な診断は医療専門家に相談する。
4. 健康情報をどう捉えるか
- ●一般的なアドバイスと個別の状況
- 一般的な健康アドバイス(例:バランスの取れた食事や運動)を参考にするのは良いが、自分の具体的な健康状態に合うかどうかは医師と相談する。
- ●対話型の情報を活用する
- 医療専門家とのオンライン相談や、信頼できる医療機関が提供するQ&Aセクションなど、インタラクティブな情報源を活用するのも有効。
5. 疑問や不安を医師に相談する
- ●情報に基づいた質問をする
- ネットで得た情報について疑問や不安がある場合、医師に相談し、医療専門家の意見を求める。医師に質問をする際は、ネットで得た情報をもとに具体的に相談すると良い。
- ●自己判断を避ける
- ネット情報を基に自己判断するのではなく、必ず医師の診断や指示に従うことが重要です。
後悔しないために信頼できる医療情報、信頼できる情報源(人)を
ネット上の医療情報は便利ですが、その信頼性や適切性にはばらつきがあります。信頼できる情報源を選び、提供者や内容の信頼性を確認することが大切です。また、一般的な健康アドバイスを参考にしつつ、自分の健康状態に関しては医療専門家に相談することが最も安全です。正確な医療情報の収集と判断を行い、健康を守るための有効な手段としてネット情報を活用しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次はどんなテーマになるのでしょうか?
お楽しみに…。