新しいことに挑戦することで見える世界、気付いた原点

みどり病院へ入職して一年が経ちました。入職当初は初めての転職ということもあり不安が大きかったですが3階病棟のスタッフは優しく丁寧に指導してくださり新しい知識と技術が増えていきました。

地域包括ケア病棟は60日という限られた入院期間の中で治療を行い退院へ向けて援助していきますが患者さんの状態が変わってしまい自宅から施設への退院に切り替えたりサービスを調整したりと難しいことも多くありました。様々なことを求められるため不器用ながら対処していったことで自分自身少し成長できたかなと感じることができています。

また4月に新人ナースが入ってきたことで、数は少ないですが指導を行う日があったりしたため、先輩としての自覚を新たに持つことができたり、新人時代に苦労したことを思い出し自分も負けてられないと思いました。病院を移ったことによる環境変化、それに伴う看護師としての成長に手応えを感じる一年間でした。

また、病院の外でも、自分自身の成長につながる経験をさせてもらいました。それは以前から興味があったスキューバダイビングです。2024年の年明けに、「自分で何か新しいものを始めてみたい」と思ったのがきっかけです。

海の中では陸とは違い音のない世界であり魚達が優雅に泳いでいます。水族館で見たことのある魚達が目の前で泳いでいたり、天気のいい日では海が透き通っており普段見ることがない景色が広がっているため圧巻でした。

初めは水の中で呼吸することの恐怖心や、海に潜るために必要な技術が自分にできるのかという不安がありましたが、実際にやってみた感動や達成感は今までに味わうことがなかったものでした。また同じスキューバダイビングをする人達と関わることで新たな仲間が増えたりと楽しいことも多くありました。

魚達は岩陰に隠れていたり、空き瓶の中に潜んでいることがあります。
また肉眼で目を凝らさないと見られない小さなウミウシもいます。そのような魚達を探すためには周りをよく見渡したり一つの場所を集中して見る必要があります。

自分の仕事においても看護は目で見て五感で感じ患者さんの変化に気づかないといけません。私はスキューバダイビングの経験が自分の原点を振り返り看護の観察において大事なことに気付けました。新たに何かを始めることは不安や心配が多いですが、一歩踏み出せばいろんな景色が広がると思います。

今年も残り1か月程しかないですが何か新しいことを始めてみたり、来年に始めてみたいことを考えてみてはいかかでしょうか。
いつもと違う景色、体験を通じて、人生に新たな世界が広がるかもしれません。