
「病院の検査って、食事を抜かなきゃダメなの?」こんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。食事に関する案内は検査の種類によって異なるため、分かりにくいことがありますよね。今回は、私たち放射線科が関わる検査別に「食事制限の有無」をわかりやすく解説します。次回の検査の前に、ぜひチェックしてみてください!
食事制限が不要な検査
以下のような一般的なレントゲン検査では特別な食事制限は必要ありません。
- 胸部レントゲン
- 骨や関節のレントゲン(手足、膝、腰など)
- 頭部、顔面のレントゲン
これらの検査は食事による影響を受けにくいため、普段通りの食事で問題なく受けていただけます。
食事制限が必要な検査
胃や腸まわりの検査、造影剤を使う検査では、画像を正確に映すため絶食が必要になることがあります。
腹部レントゲン
- 検査によっては当日の朝から絶食を求められることがあります。
理由:食べ物やガスが画像に影響するため。
胃透視(バリウム検査)
- 前日の夜から絶食、水はOK
- 当日の朝は飲食もすべて禁止
理由:胃をからにして胃の粘膜を正確に映すため
CTやMRIの場合
CTやMRIでは部位や造影剤の有無によって食事制限の有無が異なります。
絶食が不要な検査
- 頭部CT・MRI
- 骨盤、四肢のCT・MRI

絶食が必要な検査
- 腹部CT MRI(胃、腸、肝臓など)
- 造影剤を使用するCT,MRI検査
理由:
胃や腸内の内容物が画像を不鮮明にするため
造影剤の副作用(吐き気)を防ぐため。
迷った時はどうすればいい?
- 医療機関から指示がない場合は通常通りの食事で構いません
- 食事制限がある場合は検査の6から8時間前からの絶食が基本です
- 水やお茶は摂取可能なことが多いです。
まとめ
検査ごとに食事の注意点は異なります。
正しい準備を行うことで、より正確な検査と診断につながります。
「検査前に食べても大丈夫かな?」と迷ったら、お気軽に当院スタッフにご相談ください。みなさまが安心して正確に検査を受けられるように私たちスタッフがしっかりとサポートさせていただきます!