「トライやるウィーク」を終えて

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みどり病院では、「ともに学び、ともに分かち合う」地域の人達とともに関われる取り組みとして、公開糖尿病教室・リハビリ健康教室・バザー・看護師復職支援セミナー等を開き、ふれあい看護体験、トライやるウィーク、薬剤師・理学療法士・管理栄養士・訪問看護の実習生の受け入れも行っています。

今年も11月の「トライやるウィーク」に地元の神戸市立の中学生を受け入れました。

「トライやるウィーク」は、兵庫県が1995年の阪神・淡路大震災、1997年の神戸連続児童殺傷事件を機に中学生に働く現場を見せて学習させようとする趣旨で1998年度から中学2年生を対象に実施している職場体験学習です。1週間という短い期間ですが、職場体験を通じて地域について学び「生きる力」を育むことを目的としています。大変痛ましい事件が起こる度に、人間としての在り方・生き方を考えさられ、私達は、子どもたち一人一人が自分たちの生き方を見つけられるように支援が必要であると痛感しています。

学校教育の中での「心の教育」の取り組みを、実際の活動や体験で具体化することにより、生徒が家族のきずなを強め、地域の人々と交流しながら豊かな人間関係を築いていけるようになることが重要です。

高齢社会を担っていく多くの子ども達に看護の心が届き、将来安心で温かな社会を築いていくためにも、患者様に直接触れ、医療職の仕事への理解を少しでも深められる職業体験になればと思い、みどり病院も2009年からこのトライやるウィーク事業に参加して、今年で7年目を迎えました。

少子高齢化、世帯構成の変化等により医療・福祉・介護のニーズの多様化・高度化のため、社会全体でボランティア・福祉活動への取り組みが注目され、重要度が高まっています。

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今年度は、3名の中学生から希望がありました。将来どんな道に進みたいのか、目的意識を持っての参加でした。

「患者さんへの、気配りの大切さを知ることができた。常に患者さんのためにと看護師さんが優しく声を掛け、患者さんの気持ちになることの大切さを学んだ。」
「いつも笑顔で接すること。そして少しでも患者さんが快適に過ごせるように、たとえば食事介助の時の声掛けやオムツ交換のときの心配りの姿を実際に見学できた。」
などの感想が聞けました。

みどり病院で色々なことを体験し、このような貴重な感想をもらって、指導する私たちの側もこれからの活動に活かしていきたいと思っています。また、この体験により普段の生活に変化が生まれてくることも期待しています。そして、将来の夢の実現を心から願っています。そして、何年か後に医療の現場でお会い出来ることを楽しみにしながら、毎年の関わりを大切にしたいと思っています。

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