冬にダイエット!?

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みなさん冬にダイエットは難しいと考えていませんか??
季節的にも食が進み、クリスマス、お正月と目白押しの行事がたくさんあります。
美味しいものを食べては、寒いからとこたつの中でゴロゴロしていませんか!?
しかし、実は冬の方が基礎代謝が上昇し、ダイエットが行いやすいのです!!

人間の身体エネルギーを最も消費するのは、「基礎代謝」で、全消費エネルギーの約60~70%を占めています。
「基礎代謝」とは、体温を36度に維持したり、心臓を動かしたり、呼吸したりなど生命を維持するために使われるエネルギーのことです。
「基礎代謝」で消費されるエネルギーが最も多い身体の部分は筋肉で、全体の約4割を占めます。つまり、筋肉が増えれば基礎代謝も増えるので、たとえ寝ていても、その分消費カロリーは増えていきます。
逆に筋肉が少ないと代謝は減るため、脂肪が燃焼されずぜい肉として貯まりやすくなります。
一般的な成人男性で約1500kcal、成人女性では約1200kcalの基礎代謝量と言われています。

この基礎代謝量は、季節に合わせて変化し、外気が暖かければ、体を温めるのにそれほど熱を必要としないため、夏は低くなります。反対に冬は基礎代謝量が上がります。
冬は夏に比べて、約10%程度基礎代謝が増えます。そのため、“自分でできる”冬に効率的なダイエットとしては、風邪を引かない程度の薄着やエネルギー消費アップのための筋力づくりがダイエットの近道となるのではないでしょうか。
またエネルギー消費には、有酸素運動が効果的ですが、冬は寒くなり、筋肉が夏の頃に比べ硬く、エネルギー効率が悪くなっています。そのため、有酸素運動はしっかりとストレッチをし、筋肉をほぐしてから行うようにしましょう。

当院のリハビリテーション科では、糖尿病教育入院の方々に対する運動療法として、まずは運動習慣(“自分でできる”運動療法)を身につけて頂くことを念頭に行います。
しかし、普段運動不足の方が、急に腕立て伏せや腹筋などの高負荷な運動を行うと、筋肉痛が出現し、痛みと疲労感で継続できずに断念してしまうことが多々あります。
そのためにも、軽い運動からスタートし、そばに寄り添い、時に厳しく応援しながら、毎日少しずつステップアップしていきます。

少し時間と労力はかかりますが、この冬、ダイエット(“自分でできる”運動療法)で健康的な身体づくり始めてみませんか。