皆様こんにちは。
暑い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか?
みどり病院地域連携室では、院内外とのつながりを大切に業務を行っておりますが、いろいろな医療スタッフの教育も行っております。
訪問看護認定看護師の実習や看護大学の総合実習生の受け入れを行ったり、近隣の地域連携室からの見学を行ったりしています。
今回、実習に来られた看護学生より地域連携室実習で学んだことを発表してもらいましたので、紹介いたします。(報告より抜粋)
Aさん
入院時から退院を見据えて関わっていくことが大切であることを改めて感じました。
看護師側も早期から患者を捉えることでより丁寧にその方にあった支援を提案していくことができ、また本人やご家族も心理面や生活面で前もって準備ができ、療養・生活面の場を早くうつすことができると考える。
療養・生活の場を提供するのではなく、選択肢を複数挙げ対象者やそのご家族様に選んでいただくということもその方の意思を尊重するうえで大切であることを学び、その選択肢を挙げるためには療養・生活の場の種類や介護制度など様々な知識が必要であることを学んだ。
Bさん
地域連携室は、入院している患者さんが退院後、患者さんや家族の状態に合わせてどこで生活していくのかということを考え、支える役割があると学んだ。
週に一度は医師、病棟看護師、栄養士、薬剤師、理学療法士が入ったカンファレンスが開催され、患者さんの状態や目標・方向性を確認し、チームで患者さんや家族を支えていくという場面を見学した。
また、「病院に入院するということは、患者さんの長い人生の一部分」という言葉が印象的で、患者さんの入院による日常生活動作の変化や家族状況などの変化を捉え、これからの生活・人生を見通した看護を実践していく必要性があると実感した。
Cさん
患者さんが退院するにあたり、健やかに安心して暮らしていくために、地域連携室のスタッフによる支援は大きな役割を担うと感じた。
限られた時間の中で、適切な援助を提供するために必要な情報を収集しながら、患者・家族の思いを引き出すためにどのようなコミュニケーションをとるのか気になった。
患者さんやご家族に「話すメリットがある」と思ってもらえるように、積極的に地域の勉強会や集会に参加し、知識を集め、できる限り多くの選択肢を提供することも患者・家族は心強いと感じているのではないかと思った。
コミュニケーションの技術を駆使し、短い時間であっても信頼関係を築けるように努めていることを学んだ。
Dさん
患者本人、そして取り巻く家族や機関・職種などそれぞれの思い、希望があり、それをくみ取り、現実的な折り合いをつけて生活を送れるようサポートすることも役割の一つであると学んだ。
病院においては、入院されたら患者さんは退院していかねばならない中で、常に退院、そして退院後の生活を見据えた看護を提供することは必要。
そのため、退院調整は早期から行っていくことが大切であることを学んだ。
あとがき
4名の看護学生に地域連携室の役割の講習を行いました。
・早期からの介入が大切と思った。
・初対面でのコミュニケーション技法が必要と感じた
・信頼を得るために、多くの知識が必要と感じた
・チームで多方面から対象を捉える必要があると感じた
等々
今回の実習は1日だけの短い期間でしたが、実習後の報告で、多くのことを学んでいただけたと感じました。
チームでのサポートが患者さんの療養をよりよくできるよう、これからもサポートしてまいります。
地域連携室をよろしくお願いいたします。