第69回ヘルパー研修を実施しました。

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去る7月2日(土)当法人のヘルパーを対象とした第69回ヘルパー研修「家庭での医学的知識」を開催しました。
当日は‘ヘルパーが知っておくべき知識’ということで、みどり訪問看護ステーションの小川所長に簡潔にまとめた資料を用意していただき、とても分かりやすい研修でした。
自分が関わっている利用者さんを思い浮かべながら、研修を受けている方も多かったのでは・・・と思います。

ヘルパーは利用者様の身体の状態などをその都度、責任者に報告しています。
医学的な知識があると重要な変化を見逃すことなく正しい報告が出来ると思います。
褥瘡・糖尿病を予防する献立を考えたり、嚥下困難の方のために食事形態を変えたりすることはヘルパーが調理する時に気を付けて工夫出来ます。
塗り薬の種類を確認でき、基本的な事ですが、塗布する時、自分の爪を切っておく、手を温めておくという事が大切であるという事も再確認できました。
褥瘡予防で圧迫によるケアの注意点、ずれ力に対するケアに対しての注意点、身体の保清を保つための清拭・オムツ交換・更衣介助時の注意点、嚥下困難のある方や摂食・嚥下障害のある方への食事介助の注意点・口腔ケアがどうして大切なのかなど、私達がサービスを行っていく上で必要な知識を勉強することが出来ました。
利用者様に異変が起きた時のために、この日学んだ下記の「こんな時はどうする?」は覚えておくと正しい判断が出来ると思います。

こんな時はどうする!?

嘔吐
⇒吐き気は我慢させない・吐くだけ吐く・落ち着いたら横向きに寝かせる。

のどづめ
⇒直ちに口の中の物を取り除く・吸引機の活用・咳をさせる・咳介助。

異物や毒物の誤嚥(洗剤・化粧品・乾燥剤・殺虫剤など)
⇒水や牛乳を飲ませずに、まず119番通報して指示をあおぐ。

顔が真っ青
⇒横になり足を高くあげる。血圧測定。

息苦しい
⇒上体を起こした姿勢をとる。部屋の空気が温かい時は窓をあけ空気の温度を下げる。

骨折かも!? 
⇒痛いところを動かさない。

やけど
⇒できるだけ早く流水で冷やす。

このように私達と同じ訪問でのお仕事をしている看護師さんのお話だったので、説得力があり、みんな真剣に聞いていました。
研修で学んだことが現場で生かされ、サービスの質の向上につながるように、個々のヘルパーに活動していって欲しいと思います。
小川所長、お忙しい中研修をして下さり、本当にありがとうございました。

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