私はこの「グループホーム希の丘」に入職する前は「老健みどりの丘」のデイケアで働いていました。
Yさんとはその頃から、長くお付き合いさせて頂いています。
みどりの丘ができて間もなくYさんのデイケアのご利用が始まりました。
関東で若い頃を過ごされたそうで、話されるのは標準語。
とても上品で素敵な奥様だっただろうと想像できました。
デイケアに来るのをとても楽しみにして下さり、ご利用中は皆様とトランプで七並べをするのがとてもお好きなようでした。
ある日からトイレがとても近くなられ、トイレから戻られたかと思うと数分もしないうちにまたトイレ・・・ご自宅でも同じようにトイレ、トイレ・・・。
そんな日が幾日か過ぎ、一緒に暮らす娘様の疲れが溜まってしまわれて、みどりの丘への入所となりました。
みどりの丘では三年近く過ごされました。
そして、娘様が希の丘を見学してとても気に入って下さり、入居が決まりました。
こちらに来てからは、以前から近かったトイレの間隔が少し空くようになっています。
そして何より食欲旺盛で入居1か月で3㎏体重が増加しました。
いつもキッチンの見える場所に座られて「今日は何?」「おなかすいた」と笑顔で話されます。
若い頃は栄養士として働いておられたそうで時々料理のことを教えて下さいます。
食事はいつも完食です。
娘様はここに来るたびに配膳を手伝って下さり「母に会いに来るのとここの料理を参考にしているの」と言って下さいます。
「母が穏やかな表情で嬉しいです」とも。
私たちもとても嬉しいです。
最近は時々怒られますが、笑顔で接すると笑顔が戻ってきます。
先日、娘様にとても素敵なお話を聞かせて頂きました。
Yさんはご主人が亡くなられた後、毎日の出来事をご主人宛ての日記に綴っておられたそうです。
ご主人をとても信頼し、愛しておられたそうです。
娘様はその話を涙を流しながら話され、聞いている私も涙を流しながら聞きました。
そんな素敵なYさんの笑顔に癒されながら、これからの日々を一緒に楽しんでいきたいと思いました。