圧迫骨折とは?
脊椎圧迫骨折とは、椎体が押し潰されるように変形してしまう骨折を言います。
骨折すると多くは椎体の前の部分が潰れますが、中央部が潰れることもあります。
中高年に多い骨折で、特に閉経後の女性や、骨粗鬆症に伴う場合が大部分を占めています。
しかし、転落事故など外力が大きい場合、若年者でも発生します。
検査方法について
診断では受傷した部位と骨折の程度を判断します。
診断をするにあたって以下の検査方法があります。
●レントゲン写真●
~メリット~
・安価
・検査時間が短い
・骨折部位の特定に有効
~デメリット~
・被ばくがある
・骨折の変形が少ないと、骨折線がはっきりと写らないことがある
・いつ生じた骨折なのかが分からない
●CT●
~メリット~
・検査時間が2~3分と短い(よって、閉所恐怖症によりMRIの検査を受けることが出来なかった方でも、受けることが出来る可能性が高い)
・3D画像を作ることが出来る
~デメリット~
・被爆がある
●MRI●
~メリット~
・被ばくがない
・圧迫骨折に対する診断率が、レントゲン写真やCTに比べ高い
・新鮮骨折(新たに生じた骨折)なのか、陳旧性骨折(もともとあった骨折)なのかが分かる
~デメリット~
・騒音が強い検査である
・検査時間が20~30分と長い
・MRIは磁気を利用した検査であるため、手術などにより体内に金属がある方や心臓ペースメーカーを装着されている方はMRI検査を受けることが出来ない(ただし、MRI検査に対応している非磁気の金属を使用されている方は検査可能)
・狭い空間に長時間いなければならない検査のため、閉所恐怖症の方は我慢を強いられる(または、検査が不可能なことがある)
MRI検査を受けたいが閉所恐怖症である方へ
当院は解放的なオープン型MRIを使用しております。
オープン型MRIでの脊椎の撮影は、頸椎や胸椎の撮影の場合は狭い空間に顔まで入ることとなるので、オープン型MRIと言えど検査を受けることは厳しいと思われます。
しかし、腰椎の撮影の場合は狭い空間に顔が入ることなく検査を行うことが可能であるため、オープン型MRIでは検査を受けることが可能なのではないかと思われます。
実際に、閉所恐怖症の方でオープン型MRIでの腰椎の撮影が出来た方もいらっしゃいます。
何か不安な点、わからない点がございましたらお気軽にご相談下さい。
「閉所恐怖症の方にもやさしいMRI検査」も合わせてご覧ください。
https://midori-hp.or.jp/radiology-blog/open_mri/