ネーミングからわかる惣菜のポイント

先日、デパ地下を歩いているとサラダ専門店がありました。
ショーケースには
「30品目サラダ」
「1/3日分の野菜を摂れるサラダ」
「○○産地鶏の野菜たっぷりバンバンジー」
「ごろごろ野菜のホットサラダ」
など色々なネーミングのサラダが売っていました。

皆様はどのネーミングに惹かれますか?
「30品目」と書いてあると、色々な食材がたくさん摂れてバランス栄養ありそう。
そういえば1日30品目食べましょうという目標があったな。
「1/3日分の野菜」が摂れると書いてあるとこれを食べていれば野菜不足解消かな。
○○産と書いてあるときっとこだわりを持って育てたおいしい食材の入っているサラダかな。
などとネーミングから色々考えながらショーケースを見ていました。
では、そもそもなんでそんなネーミングになったのでしょう?

まず、「30品目サラダ」です。
ネットで30、40、50品目と数値を上げて調べていくと50品目お弁当までたどりつきました。
60品目はさすがに出てこなかったです。
「30」という数値はどこから出てきたのでしょうか?
それは、1985年に厚生労働省から作られた「健康づくりのための食生活指針」というものが関係しています。
「健康づくりのための食生活指針」は国民ひとりひとりが食生活改善に取り組むように策定されました。
その中に「1日30品目の食材を摂ることを目標」とするという内容がありました。
つまり、このサラダの「30品目」はここが由来ではないかと思われます。
そして、時は流れて2000年に栄養バランスの偏りなどの解決に向けて、新たな「食生活指針」が策定されました。
そのときに、な・ん・と!!
「1日30品目」という項目は消されました。
なぜかというと30品目を意識するあまり、副食の食べすぎが起こったと言う風に聞いたことがあります。
「30品目」という数値が消えて約20年たち、今の若者たちにはピンとこないキーワードかもしれないですね。
余談ですが2000年からの食生活指針には
「主食、主菜、副菜を基本に食事のバランスを」テーマに
多様な食品を組み合わせましょう。調理方法が偏らないようにしましょう。手作りと外食や加工食品・調理食品を上手に組み合わせましょう。となっています。

次に「1/3日分の野菜が摂れるサラダ」
野菜は1日何グラム食べることが目標なんでしょうか?
厚生労働省が策定している国民の健康の増進の総合的な推進を図っている「健康日本21」があります。
その中に野菜の摂取量の増加の目標があります。
平成22年では野菜摂取量の平均値は282gですが平成34年度には野菜摂取量の平均値を350gにしようとなっています。
その為、今の1日の野菜の摂取目標が350gになっています。
つまり1/3日分の野菜というと350g÷3(朝・昼・夕)=116gとなるので、1/3日分の野菜サラダには120g程度の野菜が入っていると思われます。
1日の野菜の摂取目標が350gと言われても分かりにくいですが、このパック1つを食べられれば1/3摂れるのだと分かれば摂れている量が意識しやすいですね。

2018年、これからどんなキーワードを強調したネーミングが流行るのでしょうか?
新しいネーミングを見つけたらまた、お届けしたいと思います。