ようこそ、みどり病院へ。ようこそ、病気を治療する場所へ。
せっかく病気を治しに来たのに、他の病気をもらってしまっては、本末転倒!
万が一にも、そんなことにならないよう、院内で密かに活動している部隊があること、ご存じでしょうか?
こっそり。 活動の一部を覗いてみませんか?
その名はICT
ICT (Infection Control Team)
院内感染防止対策委員会に所属し、院内感染防止対策をより円滑に実行するために、実働集団を組織する。
①各種サーベイランス(感染症、微生物、抗菌薬、環境ラウンド)
②耐性菌対策、アウトブレイク対策
が、主な仕事なのですが。。。
なにやら小難しい印象ですね。
なので。
今回は一部抜粋!
院内環境ラウンドについて、お話しさせていただきます。
院内ラウンドって?
とりあえず、辞書で検索。ら う ん ど 。
1.丸いこと。また、ひとまわり。
2.ボクシングなどで、試合の各回。
3.ゴルフで、コースにある18のホールを1周すること。
4.GATT、WTOにおける各国の多角的貿易交渉の通称。
ここで言う ラウンド は、1か…3が近い意味でしょうか。
週に1回程度、院内感染対策防止委員会のメンバー数名で班をつくり、病院内のあちこちを、ぐるっと、ひとまわりします。
「あ!感染性廃棄物ボックスから、ごみ はみ出てる!」
「ポータブルトイレ置き場の扉、開きっぱなしやん!」
注意の言葉が飛び交います。
小さな事でも、院内感染の危険に繋がる可能性は取り除きたいですものね。
少しずつ。目指せ、院内環境改善!
病院の職員みんなに改善してほしい箇所を伝えるために、その場で写真に残します。
シャッターチャンス逃しません!
→ ある日の院内環境ラウンドで…
拭き掃除の途中だったのでしょうか、シンクに、濡れたペーパーが置きっぱなしになっていたことがありました。
このときは、注意したのち、その場ですぐに処分してもらいました。
ゴミはすぐにゴミ箱へ。
とは言え、後回しにして、うっかり忘れることありますよね。
ここでの問題点は、ゴミが放置されていたこと、ゴミが濡れていたことです。
細菌は、水回りで繁殖しやすいので、濡れたままのペーパーで増え放題。
しかも、水回り近くには、調理器具や食器などが置いてあることが多いので、気分のいいものではありません。
そして、
病院内には、免疫力が低下している患者さんがたくさんいます。
感染症になりやすい方々だからこそ、より細心の注意が必要になってくるのです。
定期的な院内環境ラウンド。
毎回、いろんな職種から構成された班が、院内ラウンドを行います。
そうすることで、様々な視点から他部署の環境をチェックすることができます。
このように、ICTメンバー、院内感染委員会のメンバーが中心となって、
新たな課題を発見・情報共有・周知を行い、院内環境の改善を目指しています。
定期的に院内ラウンドをし、病院全体を巻き込んでいけば、職員ひとりひとりの院内感染防止に対する意識の向上につながり、また、みんなの知識向上は、院内感染の防止につながっていくことでしょう。
みどり病院 理念
地域の人々が健やかに安心して暮らせる医療環境づくりに貢献します。
さあ。院内ラウンドはじめます。