当院ではプリセプターシップ制度を用いて、新人ナースが先輩ナースについて、マンツーマンの教育・指導を行っています。「新人看護師看護技術チェックリスト」に基づいて、看護技術や医療処置の一つ一つを見学から見守り実施、自立実施へと順を追って、細かく確認し、指導を行っています。
また、今年度4月からは、パートナーシップ・ナーシング・システム(PNS)を新たに取り入れています。看護師、看護助手の2~3人がチームとなり、その日決められた10人程度の患者さんを振り分けて受け持ち、看護業務を補完し合うシステムです。
新人ナースは、配属1週間程度は、先輩ナースに付いてシャドーウィング、いわゆる金魚のフン状態で、先輩ナースの動きを見て、感じ取ってもらいます。先輩ナースの患者さんや家族さんとの関わり、看護技術や医療処置、検査の見学、コメディカルスタッフとの連携、電子カルテの入力の仕方など、すべてを先輩ナースと共に行動して、見てもらう形になります。その中で、先輩ナースの姿を盗み見て、今後自分が患者さんを受け持つ際の糧にしてもらっています。2週間目程度からは、患者を1人受け持ってもらい、先輩ナースと共にバイタルサインの測定の仕方や、観察のポイントなどを確認していきます。徐々に受け持つ患者さんの人数を増やしていきます。
新人ナースができないことも、先輩ナースが補完しながら看護できるPNSを取り入れているため、3階病棟特有の整形外科、消化器内科・外科の治療後、手術後の患者さんや、呼吸器管理中の患者さんなど比較的早い段階(3~4か月くらい)で看てもらうことができています。また、少人数の患者さんを疾患だけでなく、社会的背景を踏まえて丁寧に看てもらい、また治療方針や退院先のこと(退院調整、在宅支援)についても考えてもらいたいと思い、教育・指導しています。
新人ナースの夜勤業務に関しては、6か月から1年程度してから、日勤業務がどのように夜勤業務へつながっていくのかを理解してもらうためにも、最初は夜勤業務の流れを知ってもらう形で、先輩ナースのシャドーウィングで入ってもらっています。
子育て中のパートスタッフも多く、産休明けのスタッフもいますが、PNSを取り入れているため、パートナー同士で業務を補完し合え、一方のパートナーが先に帰っても、残った相方のパートナーが対応できますし、産休明けで技術に自信がなくても相方のパートナーが補ってくれるので安心して業務に専念できますよ。
3階病棟のブログも見て頂ければ、病棟の雰囲気が感じ取ることができると思いますので、是非ご覧下さい。
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