発熱の原因はインフルエンザウイルス?迅速検査で調べています!

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発熱などの症状にて御来院の患者さまが多い季節となりました。
検査室では、外来患者さまや入院患者さまの感染症の有無について色々な検査をしています。

通常のバイ菌に対しての炎症反応の検査として血液中の白血球の増加やCRPの測定をしますが、それに加えての迅速検査として、A型B型インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎菌、肺炎球菌、レジオネラ菌、A群β溶血連鎖球菌に対しての検査を実施しています。

何と言っても、この時期の高熱で来院の患者さまはインフルエンザウイルス感染を心配されての方が多いようです。
インフルエンザウイルスの検査は、鼻腔ぬぐい液などを採取し、専用キットにて検査します。
判定は採取後10分程度となります。
またマイコプラズマ肺炎の場合は、しつこい咳や鼻水、発熱などが続いていても通常の炎症反応(血液の中の白血球の増加やCRPの上昇)が軽度な事もあります。

当院ではマイコプラズマ肺炎菌の迅速検査が可能です。
採血検体よりマイコプラズマ肺炎の抗体を測定します。
30分程度で結果がでます。

その他の感染症の検査として尿中レジオネラ及び肺炎球菌の検査も迅速検査として行っています。
採尿検体からレジオネラ菌や肺炎球菌の尿中抗原を測定します。
いずれも15分で結果がでます。

他には、高熱とともに口の中に赤い小さな点状の出血斑が認められる場合などでは溶連菌の検査も迅速検査で行っています。
喉の菌を綿棒で採取して15分程で結果がでます。

同じ発熱でも、色々な症状を伴い治療法も様々となります。
一刻も早く原因の追究をする事により、悪化を防ぎ早期回復に繋がるように毎日、検査室では時間との戦いが繰り広げられています。