感染対策委員会では、院内での感染症の広がりを未然に防ぐことを目標に日々活動しています。患者様間での感染は勿論、医療従事者から患者さんへの感染の予防など、院内で起こる可能性のある様々な感染経路を想定し対策を行っています。
例えば…
☆手指消毒を徹底するためのチェック
- 病室に入る前の手指消毒
- Aさんに接したあと、次にBさんに接する前の手指消毒
- 病室を出た際の手指消毒
- まんべんなくアルコールで十分な時間をかけて消毒しているか
☆病院内に不衛性な場所や物がないかチェック
- 手指消毒用アルコールの開封日
→アルコールが開封日から6ヶ月以上経っていないかも見ています。長期間開封されていると消毒効果が低下してしまいます。そのためには日付の記入がされているかが大事になります。 - ゴミがゴミ箱から溢れていないか?ものが整理されているか?
→ゴミやほこりは細菌やウイルスが繁殖する原因にもなります
そして日々のチェックを月に一度、感染対策委員会にて発表し合い、それぞれの職種の立場からより良い改善につながるよう意見を出し合っています。
また、委員会では薬に対する耐性菌の統計などを行っています。
耐性菌とは!?
薬を投与することで、その薬に対する抵抗性が高くなってしまった菌を指します。
細菌が耐性を獲得すると今まで使っていた薬が効かなくなります。
そうなると、治療薬の選択肢が減ってしまい、さらには、耐性菌が他の患者さんに移ってしまうことがあります。
院内での耐性菌の感染を広めないためにも、日々の把握が重要であり、委員会で発表し各部署に周知するようにしています。
昨今、COVID-19の流行に伴いより一層感染対策が重要とされています。
患者さんが安心して来院し、入院生活を送れるように、職員一人一人が徹底した感染対策を心掛けています。