日中に眠気、だるさを感じることはありますか?~睡眠時無呼吸症候群の簡易的な検査~

現在、みどり病院では、睡眠時無呼吸症候群を診断するため「PSG」や「スマートウォッチ」といった検査を行っています。スマートウォッチはPSGと比べて簡易的に行える検査になります。

そもそも睡眠時無呼吸症候群とは?

肺へと続く空気の通り道が狭くなることで、睡眠中に何度も呼吸が止まった状態になり、血中の酸素濃度が低くなる疾患です。この疾患は睡眠障害の中でもっとも頻度が高く、居眠り運転による交通事故の原因としてメディアでも度々取り上げられています。

主な原因

・舌が寝ている間に落ち込み、気道を塞ぐ(閉塞性)
・睡眠中に脳が呼吸を忘れている(中枢性)

主な症状

・昼間なのに眠気が襲ってくる

・息苦しくなって何度も目が覚める

・起床時に頭痛やだるさがある

・いびきがうるさい

そしてこの度、「スマートウォッチ」がバージョンアップしました。
以前は、胸に本体とベルトを付け、鼻にカニューレと呼ばれるチューブを装着し、指に酸素飽和度(SpO₂)を測定するセンサーを装着していました。

バージョンアップ後では、腕時計のように本体を手首に装着し、指にSpO₂を測定するセンサー、胸骨上にいびきや体位を見るセンサーを装着するようになりました。

以前と比較して鼻に装着するカニューレが無くなったことにより、簡単に付けやすくなり、睡眠時の不快感が減りました。PSG、スマートウォッチの検査によって、睡眠時無呼吸症候群の有無や重症度が分かり、中等症以上であればCPAPと呼ばれる治療の適応となります。さらに、睡眠時無呼吸症候群をそのまま放置しておくと、高血圧や不整脈、心不全などの合併症を引き起こす恐れがあります。

自己診断チェック

0点:ほとんどない
1点:時々(週に1回程度)
2点:よくある(週2回以上)

□ いびきがひどい
□ 睡眠中に呼吸が止まっていると言われた
□ 起床時に頭痛やだるさがある
□ 午後になると疲労感が強い
□ 車を運転していると眠気を感じる
□ 電車やバスに乗っていると眠ってしまう
□ テレビを見ていると眠気を感じる
□ 映画・講演会・会議などで居眠りをしてしまう

合計点が6点以上あった場合、睡眠時無呼吸症候群の可能性もあるため、お近くの医療機関にご相談ください。