当院では睡眠時無呼吸症候群(SAS)を診断するため「PSG」や「スマートウォッチ」といった検査を行っています。
この度PSG検査機器が新しくなりましたので紹介させていただきます。
PSG検査とは
脳波、眼球運動、筋電図、いびき、頭の向きや動き、エアフロ―、呼吸努力、脈拍、酸素飽和度を調べることができ、睡眠時無呼吸症候群の有無や重症度をより詳細に調べる検査です。
額や顎にシールを貼り、頭にバンド、鼻にカニューラを取り付け、胸とお腹にベルトを巻き、指先に酸素飽和度を計測する機器を取り付けます。
以前の機器では、ペーストとテープをつけて電極を頭や顔に貼るため、ペーストが髪に残り、シャワーで洗い流す必要がありました。また、30分以上取り付けに時間を要していました。
今回の新しい機器では、電極がシールになったため、患者様の負担なく装着できるようになり、取り付け時間も15分程度と短くなりました。
ここで実際に当院にて検査した患者様の自覚症状や検査に至った経緯を紹介します。
・ケース1
年齢:70代 男性
高血圧の指摘あり
日中の倦怠感、眠気が強く検査の希望あり実施。
睡眠時無呼吸症候群と診断され、CPAP導入となりました。
・ケース2
年齢:40代 男性
ご家族より睡眠時にいびき、呼吸が止まっているとの指摘があり、検査を実施。
睡眠時無呼吸症候群と診断されましたが、日中の症状があまりなく、CPAP導入を見送り、経過観察となりました。
・ケース3
年齢:40代 女性
不整脈のため当院でアブレーション治療を行った際に、簡易検査にて睡眠時無呼吸症候群の疑いがあり、精査としてPSG検査を実施。
睡眠時無呼吸症候群ではなかったため、経過観察となりました。
・ケース4
年齢:60代 男性
高血圧、糖尿病にて当院を受診中。
職業:運転手
運転中に眠気の自覚症状あり、会社からも検査を勧められ実施。
睡眠時無呼吸症候群と診断され、CPAP導入となりました。
このように性別問わず幅広い年齢の方が検査をされています。
睡眠時無呼吸症候群をそのまま放置しておくと、高血圧や不整脈、心不全などの合併症を引き起こす恐れがあります。
気になる症状があれば、お気軽にご相談下さい。
検査時間:午後6時~翌朝
・飲食可
・一泊入院(一人部屋)