外来には実にたくさんの患者様が治療にみえられます。
性別も年齢もバラバラで、もちろん病気も人それぞれです。
そこで、ふっと考えてみました。
「はたして、みどり病院にはどれぐらいの人が、どんな病気で来ているのかな?」
そんな疑問を数字で表してみました。
題して「みどり病院を数字でみてみると!?」
まずは、昨年の一年間の来院者数は25224名(実人数)
そのうち男女比はと言いますと…
男性 50.7%
女性 49.3%
ほとんど半々!
パーセントではピンとこないですか?
その差352名、月あたり約30名、一日あたり1名…本当に僅差ですね。
それでは年代別ではどうでしょう?
0~9歳 0.57% (そのうち男性 53.8% 女性 46.2%)
10~19歳 1.03% ( 〃 34.2% 〃 65.8%)
20~29歳 2.72% ( 〃 33.3% 〃 55.6%)
30~39歳 4.47% ( 〃 51.7% 〃 48.3%)
40~49歳 9.33% ( 〃 59.2% 〃 40.8%)
50~59歳 11.49%( 〃 56.1% 〃 43.9%)
60~69歳 24.33%( 〃 54.2% 〃 45.8%)
70歳以上 46.05%( 〃 45.8% 〃 54.2%)
70歳以上の方が約半数を占めています。
当院は基本的に15歳(高校生)以上の方が診察対象となっているため若年層の割合が低いのは当然ですが、70歳以上の方が半数というのは驚きです。
高齢者の増加が最大の理由のひとつですが、長年頑張ってきた体には多少のメンテナンスが必要になってくる…ということでしょうか。
患者様の平均年齢は65.07歳でした。
医事課の先輩にこの質問をしてみたところ、「うーん、65歳くらいかな?」という答えが!
ピタリ賞!さすがです!
あと、若い0~29代、70歳以上は女性の割合が多いのに対し、30~69代の、いわゆる“働き盛り”世代は男性の方が多いという結果になっております。
社会の(もしかすると家庭も!?)ストレスが原因なのでしょうか?
世のお父様方は一生懸命ご家庭を守るべく、身を挺して頑張っておられるのですね。
…いやいや、ちょっと待ってくださいよ!
家事・育児・そして人によっては仕事と、自分を省みる余裕もない程に、世のお母様たちも一生懸命頑張っていらっしゃるということかもしれません。
女性の患者様が少ない理由になるかは分かりませんが、特定健診(市から補助の出る健康診断)の受診者数も調べてみたところ
男性 49名
女性 88名
と圧倒的に女性の方が多いという結果になりました。
健康志向の高さが結果に結びついているのでしょうか。
さあ、続きましては病名ランキングです。
1位は…高血圧症
これは、レセプトをしているとよく見る病名なので、皆(医事課職員)納得の1位でした。
昔から高血圧の人は多かったのでしょうか?
新たな疑問が湧いてきました。
2位は…便秘症
これは意外と言えば意外、単独で便秘症の治療だけで来ている方は滅多にいないのですが、複数ある病名の一つに多いため上位ランクインをしたようです。
女性に多いと思われがちな便秘症ですが、男性の方にも多く、あまり差がない印象です。
お薬の副作用などで便秘になる方もいらっしゃいます。
3位以下はご覧の結果となりました。
3位…脂質異常症
4位…不眠症
5位…糖尿病
6位…狭心症
7位…胃潰瘍
8位…逆流性食道炎
9位…気管支喘息
10位…腰痛症
皆さん、「生活習慣病」という言葉をよく耳にされると思います。
これは1990年に使われ始めた言葉だそうで、比較的新しいものにも関わらず、みどり病院でもかなり上位にたくさんランクインしております。
「生活習慣」が元になるだけあって、本当に身近で誰にでも起こりうる病気なんだなぁと、改めて感じました。
生活習慣は、なかなか変えられないものですし、こういった病もどこか人事のように思われている方も少なくないと思います(私もそうでした)。
恐ろしいことに、これらの病気は初期段階で自覚症状がほとんどないものもあるそうです。
「自分は大丈夫」と思っている方の中にも、すでに治療を必要とする人もいらっしゃるかもしれません。
病院には行きづらいものですが、特定健診などをもっと気軽に受けて頂いて、ご自身の今の体調を知るきっかけにして頂ければと思います。
そして来年は、健診受診者数が五分五分になるように男性の皆さん頑張ってください!
女性の皆さんも、ますます健康になるよう頑張っていきましょう!