問診票は第2のカルテ

20170120_medical_coding_01

明けましておめでとうございます。
お正月はおいしいものがたくさんあり、おせちやお雑煮など食べすぎてはいないでしょうか?
お餅を食べてのどに詰まらせたというニュースを、お正月になるとよく耳にします。
私も気をつけなければなぁと思いながら、ついつい食べ過ぎてしまいます。
そしてお正月明けは毎年、制服がきつく感じられ「また、やってしまった」と後悔をするはめに…。

そんな私の懲りないお正月はさておき、今回は問診票のお話です。
病院に初めて行ったときや、予防接種をする際は、受付で問診票が渡されます。
年末は、インフルエンザの予防接種に来院された方がたくさんいらっしゃいました。
高齢者の中には「ちょっと見えへん」「書かれへん」と、問診票を代わりに記入してほしいと言われる方がいます。
質問に対して、体調の悪いところや今まで予防接種を受けて気分が悪くなったことなど「ない!ない!ない!」と最後まで聞かず簡単に答えられる方がいらっしゃいます。
基本的に体調不良時に予防接種を受ける方はいないとは言え、インフルエンザの問診票でも大事なものなので、きちんとお答え頂けると助かります。

初診時の問診票も大事になります。
何か症状があり、それを取り除いてほしいと思い受診されるわけですが、初めての時は緊張して医師や看護師に、何をどう伝えたらいいか、聞いたらいいかわからなくなってしまうことも多々あることと思います。
医師も、何の予備知識もなく患者様から症状を伺うのはなかなか難しく、とても時間がかかってしまいます。
そのためにも、来院されたらまず問診票に自分の既往歴やアレルギーがないか、また家族の病歴、そして今回の受診目的(例えばカゼということであれば、いつからか、熱はどれくらいか、吐き気などはあるのか)などを記入して頂きます。
当院では記入頂いた後、次は看護師が問診票を確認し、詳しいことを聞かせて頂きます。
今の症状を文字にして書くのは少し難しいように思いますが、その時に看護師に口頭でも相談して頂くと診察もスムーズに進みます。
満足のいく診察・治療を受けて頂くためにも、予め記入する問診票は本当に大切になるのです。

冒頭で、食べ過ぎて後悔をするお話をしましたが、問診票は「書き過ぎる」ということはありません。
些細なことでも、気になることはどんどん記入してください。
「先生に言い忘れた」「聞き忘れた」と、伝えられず後悔をすることがないよう、問診票をフル活用してくださいね。