患者体験記


自分自身や家族の病気などで他の医療機関を訪れる機会が度々あります。
いつもは受付で患者様の対応をする立場なのですが、そんな時は患者の目で、受付、看護師さん、医師の対応を見ています。
患者の立場から見ると、いろいろ気になる事があり、“自分もこんなふうに見られているんだなぁ”と勉強になります。

先日、健診のため訪れた病院の事です。
受付を済ませ、健診用の服に着替えるよう案内されたのですが…
はて?貴重品はどうしたらいいのだろう?
健診のため院内をウロウロするのにかばんを持ち歩いていいものだろうか…と心配になりました。
受付の横の部屋で採血を済ませ、次はレントゲン室に行ってくださいと地図を渡され、健診室とは別棟に移動しレントゲン室に向かいました。
レントゲンの部屋は一般外来の一番奥で、患者さんがたくさんいる待合室を通らなければなりません。
検査のため下着はつけず、検査着のみ着用するよう言われていたため、なんだか頼りなく、気恥ずかしい思いのまま移動しました。
レントゲン撮影の後は別の科に移動したのですが、受付には誰もいません。
どうしていいか分からず、しばらく黙って待ちました。

毎日同じことをしている職員にとっては当たり前で何の疑問にも感じない事が、初めて経験する立場の人にとっては、こんなにも分かりづらく不安なものなのか…と自分が体験して改めて感じました。
みどり病院を受診される患者様も、こんな風に不安だったり、頼りない思いをされている方がいらっしゃるのだと思います。
そんな方たちにとって、声をかけやすい、また気配りの出来る受付でありたいと思いました。