肺炎球菌ワクチンの助成券を正しく使おう

 

肺炎球菌ワクチンとは

肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。

高齢者では鼻や喉の奥に菌が常在しているとされます。これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、気管支炎・肺炎などの重い合併症を起こすことがあります。

肺炎球菌に使用されるワクチンは、成人の重症の肺炎球菌感染症の原因に効果があるとされています。

 

当院でも肺炎球菌ワクチンの接種を行なっています。

ワクチン接種助成対象者(65歳以上)の方には市から助成券のハガキが届きます。

助成券は助成されるものであって、無料で接種できるものではありません。

これを勘違いされている方が多いです。

会計時、お支払いをお願いすると、「え、無料じゃないの?お金がかかるの?ハガキを持ってきたのに。」と言われる方も多いのですが、「助成されて半分の金額で接種できるんですよ。無料になるには証明書を見せてもらわないとダメなんです。」と説明すると、

「そうなんや。無料と思ったから受けたのに。」と少し残念そうに言われお支払いをして帰られました。

そして、もう一つ大きなポイントです。実は過去に一度でもワクチンの接種をしたことのある人は、それが自費で受けた場合であっても、2回目以降に助成を受けることはできません。全く初めてワクチンを接種する場合のみハガキが有効になります。

助成券を持ってこられワクチンを受けたいと窓口で言われる患者さんに、今回初めてですか?と尋ねると、前に1回接種したとの事。

上記の通り、助成券がきても過去1回でも接種していたら助成がきかず、全額自費になってしまうので、そう説明すると「助成券は使ったことないのに?」と、半額のつもりで来たのにびっくり、ガッカリ…というやりとりを度々行なっています。

一人でも多くの方にワクチンを知ってもらい、この制度を正しく理解・利用して肺炎球菌を予防してもらいたいと思います。ハガキをよく読んで、分からないことは遠慮なくお問い合わせください。

 

また、当院では肺炎球菌の予防接種は基本的に予約制とさせていただいております。

急に来院されてもワクチンの在庫があるかどうかわからないので事前にお電話でもいいのでご予約の上、来院お願いします。

 

※無料になる場合もあります

無料対象者は、ハガキとは別に市から無料券を発行された方、介護保険料決定通知書で段階が1~3の方、生活保護受給証明書をお持ちの方になります。また、市によって、書類の提示だけでよい場合、コピーが必要な場合などありますので、ご自身がいずれかに該当するかは、お住まいの市役所・区役所にお尋ねください。

 

《助成対象者》神戸市・明石市にお住まいの方

《助成対象年齢》65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳の方

《金額》自費…7970円

助成を受けた場合…4000円

《予約》要(お電話でも可)