とうとう始まりましたね、オリンピック。
ギリギリまで、開催されるのか、どうなるのか、全く全容の見えない状況に、当初は盛り上がれない気持ちでいたのですが…。
そもそも、このコロナ禍の中、医療従事者の私としては、正直、開催を賛成と言い難く、
開催される流れが見え始めると「本当にオリンピックするの~?」とアンチな気持ちの方が大きかったです。
しかし、です。
いざオリンピックが始まると、普段それほどテレビを観ない私ですが、家に帰ると毎日テレビに釘付けになっております。
選手たちが頑張っている姿を見ていると、気持ちが盛り上がってくるし、感動します。
時には一緒に涙しながら観ている始末。
やっぱり、いい!
中学時代ソフトボール部員だった私。
大注目は、なんと言っても13年ぶりに大会種目に復活したソフトボール。
この13年間、選手の皆さんがどれだけの練習を積み重ね、どんな気持ちとモチベーションで
この日を迎えたのかと思いを馳せてみるだけでも、
すでに目頭が熱くなります。
重く大きな金メダルだったと思います。
そして、高校時代はテニス部員だった私。
次の注目は、やはりテニス。
大坂なおみ選手はもちろんですが、ことさら感動したのは錦織圭選手のスーパープレー!
ハイライトの短い時間しか観ていないにも関わらず何度も鳥肌が立ちました。
今後の試合も本当に楽しみです。
その他にも、スケボーなど新しい種目での若い選手の活躍や、体操、柔道、水泳…など、
どの競技も見ているだけで元気をもらえます。
こうして毎日、感動と興奮を頂いている一方で、選手の皆さんが試合後のインタビューに
「このような状況(コロナ禍)で、開催して頂いたことをありがたく思います。」などと答えていたり、
マスクをして表彰台に上がり、自らメダルを取って首に掛ける姿を見ると、やはり今回のオリンピックは特別であり、
日本のコロナ禍という現実は何も変わっていないどころか、増々拡大しているということに胸がざわざわとします。
少し落ち着いたかに思われたコロナ感染者も爆発的に増え、過去最多を更新し続ける毎日。
ワクチンの供給がストップし、接種も一時中止となったり、日々、不安とストレスの中で皆過ごしています。
みどり病院でも発熱外来は続けられ、ワクチンの対応にも職員が右往左往しています。
外来の待ち合いにあるテレビは、通常であれば夏には甲子園での高校野球や、
患者さんのリクエストで相撲を流したりすることもあって、
コロナがなければ今年はオリンピックが放送されて大いに盛り上がったはずですが、
密を避けるためにテレビの放送は中止しています。
「オリンピック映してくれへん?」という患者さんもおられません。
そんな中でのオリンピック開催に賛否両論あっても当然です。
しかし、オリンピックはもう開催されました。
選手の皆さんには、いつもと違う環境で何倍もの不安やプレッシャーがあることと思います。
頑張っている選手の皆さんを見ていると、私にできることは何かと考えずにはいられません。
こうなったら、とにかくオリンピックは心から応援しつつ、コロナに対して私にできる精一杯の予防をしつつ、
医療従事者としてみどり病院に来てくれる患者さんが少しでも安心して過ごして頂けるような対応に
ますます全力で励みたいと思います。
オリンピックで金メダルを取ることも、患者さんを診察することもできませんが、
受付に立つ医事課職員として今日も明るく元気に患者さんをお迎えします。
オリンピックもいよいよ後半戦、楽しみな競技が目白押しです。
選手の皆さんの努力が報われますように。
皆さんもエールを送りましょう。
そして自分にできる感染予防をしましょう。
オリンピックも、頑張れニッポン!
コロナにも、負けるなニッポン!