医療従事者だってイヤです!PCR検査

まだコロナが収束せず、不安や規制の日々が続く中、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
新型コロナが流行りだしてから、早3年が経ちますが、次々に新しい株が発見され医療現場も対応に追われバタバタの日々です。

この春、2年に1度の診療報酬の改定が有りましたが、改定後にもコロナ関連の算定が変更に成る事もしばしばあります。
今回はまだ続く?コロナ関連のお話です。
テレビでは良く『無料PCR検査センター』と言う言葉が出てきます。
これは読んで字のごとく、無料で新型コロナの検査をしてくれるところです。

当院の発熱外来に来られる患者さんの中には、PCR検査は無料と思われて受診に来られる方もいらっしゃいます。
確かにPCR検査自体は公費負担ですので無料ですが、病院は初再診料や検査に付随する判断料や加算が算定出来ます。
それらは患者さんの自己負担となります。
その事を説明し、納得して頂く事も医事課の大事な仕事だなと思いました。

次は電話での問い合わせで、PCR検査を受けて帰ったけど、別の病院を受診した知人と同じ検査をしているのに金額が違うと言われることがあります。
お話をよく聞くと、患者様の知り合いの方が受診した病院の算定誤りで金額が違う事が分かり、納得をされ電話を終えました。
毎日色んな情報がテレビ等で流れているので、私も出来るだけニュースなどを見て情報を仕入れて、正確な算定や対応ができるように…と思う日々です。

次は私事のお話です。
コロナの流行第6波までは何が何でも風邪を引かないように、コロナに感染しないようにと日々の対策に取り組み風邪やインフルエンザにも感染すること無く過ごして来ました。

今までは、冬になると必ず1回は風邪を引き、ひどい時は声が出なく成る程の時も有りました。
そして第7波がピークになりかけた時に孫を預かる事になりました。
前の週まで鼻水や風邪症状が有るのは聞いていましたが、病院に連れて行って抗原検査をしたが陰性だったとのことで預かる事に。

半日子守を終えた次の日。
なんだか熱っぽい…
まさか風邪が移った?
いや、新型コロナに感染したのかも?
体温計で検温、37.4 微妙 どうしよう…
でも他の職員に移したらもっと大変な事になると思い上司に報告して、
発熱外来を一旦受診することになりました。

人生2回目の鼻咽頭ぬぐい検査です。
10年位前にインフルエンザ検査で1度鼻咽頭ぬぐい検査をした事が有ったが、その時は全然痛くなかったので大丈夫だろうと思って居たら、その時より鼻の奥(ほぼ喉辺り)まで綿棒を入れられて涙が出そうでした。

その時に付いて居てくれた看護師Aさんに「インフルエンザで鼻咽頭ぬぐいした時はあんなに奥までは入れなかったから安心していたのに…」と言うと、Aさんは「コロナの場合はインフルエンザよりもっと奥に付くから、奥まで差し込まないとちゃんとした検査が出来ないの」と言いました。
知らなかった…

検査が終わり、PCR結果が出るまでは出勤出来ないので、一旦帰宅し連絡を待ちました。
検査してくれた先生からお昼前に電話が有り「陰性です」と伝えられました。
正直ほっとしました。

もうこんな検査はこりごり、と思っていた1か月後、発熱は無いが咳と鼻水の症状が…
念のため今回も検査を行うことになりました。
またかと思いながら、病院へ。

まず抗原検査のため左の鼻で鼻拭い検査、痛い…
5分位で陰性の結果が出てほっとしました。
すると先生が「次はPCR検査するからね」と言いました。
「はい」と言ったものの内心『2回か…』
次は右の鼻で鼻拭い検査、痛い…
3回しても慣れないし流石に続けてだったので、涙が出ました。

咳や鼻水の症状が有るので、今回も一旦帰宅し連絡を待つことになりました。
連絡を待つ間、もし陽性だったら色んな所に迷惑が掛かるなと考えていたら、病院から連絡があり、上司より「陰性でした」と伝えられました。
本当に安心しました。
でも他の医事課職員の皆には、自分が休む事で迷惑をかける事になったのは、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

発熱外来を受診される患者さんが不安に思い色々な心配を感じている事が、同じ立場になり分かったので、これからの患者さんの対応に役立てていきたいです。

コロナが1日でも早く収束して欲しいのは誰しもですが、現状はもう少し時間がかかりそうなのも確かです。
地域密着型の病院の一職員として、地域の方の助けに成れる職員で有りたいです。