寄り添った対応を目指して

みどり病院の医事課で働き始めて一年が経ちました。

私は主に受付・会計の業務を中心に行っており患者さんと接する機会がたくさんあります。

受付は病院に入って、最初に患者さんと接するところであり、会計では最後に接する場所であり、どちらも病院の印象が決まるところであると思います。

患者さんに気持ちよく帰って頂くにはどのように接すれば良いか日々考えています。

 

ある日、私が午前中の診察で受付にて業務を行っているとき、一人の患者さんに声をかけられました。

その患者さんはお会計が終わった後、診察券がないことに気づいたというお話でした。

通常ではお会計時に診察券をお返し致しますが、「返してもらっていない。かばんの中を探しても見当たらない。」と困惑されている様子で言われ、

どこかに紛れていないかご自身の荷物の中など探しても見つからないとのことでした。

診察券が受付や会計に残っていないかすぐに確認しましたが見当たらず、患者さんと一緒に探すことにしました。

患者さんに了解を頂き、かばんの中やお財布、お薬の袋など探しましたが診察券は見つかりませんでした。

受付や会計の周りも、もう一度確認しましたが見つからず、その場は診察券を再発行して患者さんにお渡しし帰っていただきました。

実は、患者さんから診察券や保険証を返却されていないと問い合わせをよく受けます。

その度に、皆で大捜索をしますが大抵の場合、探している途中に患者さんから「あった!あった!ごめんな、持っとったわ!自分の勘違いでえらい迷惑かけて本当にごめんな。」

と自己申告があり、私たちも「良かった、良かった。」と捜索は打ち切られるパターンが多いです。

 

しかし、今回は患者さんが病院にいる間に診察券が見つからなかったので、患者さんの帰られた後も、もう一度院内を皆で探しましたが、やはり出て来ず

「家で見つかればいいね。」と話していました。

その後、お昼過ぎにその患者さんから電話がありました。診察券が見つかったとわざわざ連絡をくれたのです。

そして「忙しいところ皆で一生懸命探してくれて、本当にありがとう」と言って下さいました。

とてもうれしく思いました。

 

みどり病院でお仕事をするようになって初めての出来事で、患者さんに対しての対応について考えている中でとても励みになりました。

また、これからも困っている患者さんの声に耳を傾け一人一人にできるだけ寄り添って対応ができるようになりたいと思いました。