「真似」をする

「あ~、せっかく『吉永小百合』になろうと思ったのに3分も持たへんかった…!」

仕事中、隣の席に座っていた同僚が突然ポツリとつぶやきました。

え?吉永小百合?

唐突にビッグスターの名前が出たので、びっくりして何事か尋ねると、先日たまたまテレビで観て、その素晴らしさに感化されたと言うのです。

同僚曰く、その容姿の綺麗さだけではなく、謙虚な姿勢や常に優しく相手を思いやる気遣いに長け、国民的女優と言われ続ける努力を怠らず、

そんな人としての素晴らしさにいたく感銘を受けた。

これは『吉永小百合』を目指さねば‼

と強く心に思うに至ったと…。

ところが、その日はいつも以上に忙しく、そんな時人はイライラしたり口調がきつくなったりしがちです。

同僚も自分の納得のいく対応が出来ていないと悶々とし、冒頭の言葉がこぼれたわけです。

なるほど、自分がこうありたいと思うような人が目の前に現れると、憧れや目標、時には嫉妬など人は様々な感情を抱くものです。

そして自分と比べてしまいます。

バタバタと忙しく業務に追われた時、心穏やかに優しくありたいと思えば思うほど

「あぁ、きっとこんなに忙しい時も〇〇さんは変わらず素敵でいるはず!」と、

ますますイライラして、そんな自分にがっかりして私はダメだなぁと思いがちです。

 

でも、本当にそうなのでしょうか?

吉永小百合さんは、どんなに忙しくてもニコニコ笑顔を絶やさず、どんなに理不尽な電話を受けたとしても常に穏やかで居られるのでしょうか?

いや、吉永小百合さんならきっとそう居られるのでしょうが、そこには我々には計り知れない努力も絶対にあるはずです。

もともとの人間性もありますが、私たちと同じように誰かに憧れ、そして周りの人の期待に応えたいと本当に頑張られた結果

『国民的女優 吉永小百合』さんになられて、今も努力を継続されていると思うのです。

そんな風に気持ちを強く持って努力をすれば、それが何かしら自分の魅力になるのです。

時には目標を遥かに上回る力を得ることができるかもしれません。

同僚は、その日一日「あかん、また3分も持たへんかった。」とつぶやき続け、

「3分も吉永小百合やったんや!凄いやん!」

「明日は4分目指そうか。」と周りに励まされ皆を笑顔にしてくれましたが、

毎日意識をして努力し続け4分が5分、10分、1時間と伸びていけば夢ではないかもしれません。

 

国民的大スターはさて置き改めて周りを見渡してみると、医事課職員として見習いたい仲間がたくさん居ることに気づきました。

常に誰に対しても同じ対応ができるところ、

周りの皆のアシストをさりげなくしてくれるところ、

どんな仕事も中途半端にせず全力で取り組むところ、

患者さんの変化に素早く気づけるところ、

皆が牽制する仕事を率先して取り組んでくれるところ、

楽しい雰囲気を作ってくれ場を和ませてくれるところ、

患者さんの名前をたくさん覚えているところ、

モチベーションとプライドを持って仕事に取り組む姿勢、

などなど、みどり病院医事課で一緒に働く仲間たちの良いなと思うところをいろいろと考えていると、

見習うべき素敵な面をたくさん思いつくことができました。

もちろん皆の素晴らしいところは普段も感じていますが、自分もこうなりたいと思って見るのとでは見方自体が変わってきます。

患者さんや来客が訪れた時に最初に受付で接する機会の多い、いわば病院の顔「医事課職員」として求められることを常に意識して、

先輩も後輩も関係なく、仲間の素敵なところを吸収し、自分の長所と合わせ、頑張って医事課界で唯一無二の存在になれたら素敵ですよね。

 

先述の同僚は努力家で一度決めたことはやり遂げる頑張り屋さんです。

きっと『吉永小百合』さんになるべく努力を怠らず、4分を5分、1時間、2時間と記録を伸ばし、

いつか、しかも遠くない将来、目標を達成してくれると信じています。

みなさん、『みどり病院の吉永小百合』に会えること楽しみにしていてくださいね