寄り添う一言

最近、雨の日が多くてジメジメと気持ちも晴れない日が続きますが、皆さまいかがお過ごしですか?

さて、私たち医事課職員は晴れの日も雨の日も受付で皆様をお迎えしますが、
その受付業務をしている時に患者さんに話しかけられることが多いです。
患者さんにできるだけ寄り添い、丁寧に対応するように心がけていますが、
忙しい時間帯だったりするとなかなか患者さんお一人おひとりのお話をしっかり聞けないこともあります。
そんなときこそ心にゆとりを持ち、笑顔で患者さんに対応できるようにしたいです。
今日は、私自身がプライベートで自分の子どもを近隣のある病院に連れて行った時に心に残っている「医師から患者への一言」を紹介させてください。

ある日、私の5歳の娘がかぜをひき、いつものように寝かせていたら治るだろうと思い寝かせていました。
すると深夜に突然大泣きし、「息ができない…しんどい…」と言い出しました。
初めての娘の様子に私がパニックになり、慌てて夜間診療をしている近隣のある病院に電話をかけました。
症状を伝えると「すぐに来てください、症状が悪化するようなら救急車を呼んでください」と言われ急いで病院に向かいました。

病院に着く頃には娘も少し症状が落ち着き「寒いね~」とお話をしながら診察を待っていると、
15分ほどで診察室に案内されました。
診察室で症状を先生に話すと「クループ症候群ですね、吸入の準備をしますね」と言われました。
準備を待っているときに、少し時間があったので先生に「45分くらいで症状が落ち着いたので
そんなに急いで受診しなくても大丈夫でしたかね?」と聞きました。
すると先生が「いえ、そんなことないです。すぐ来てくれたお母さんの判断はまちがってなかったですよ」と言われました。
それまでは、落ち着いた娘の様子を見て『明日の小児科の午前診まで様子見ていてもよかったかな…』と考えていたので
先生のそのたったひとことですごく安心したことを今でも覚えています。
この夜の体験を通して、“寄り添う一言”の力を、身をもって感じました。

受付は患者さんが病院に来られた時に一番に来る場所で、初めて受診される患者さんは不安を抱えている方も多いと思います。
私自身、病院に勤め始めるまで「病院は怖そう…暗そう…」と少しマイナスなイメージを持っていました。
そんな時に受付の人が笑顔で対応してくれると、不安が少しでも軽減されると思います。

患者さんが困っていること、わからないことがあればすぐ聞いていただける雰囲気を作り、
そして電話対応でも患者さんに安心してもらえるような言葉遣いを心がけ、
親切な対応で患者さまに接するように…と常に考えながら日々業務に励みたいと思います。