「見て」「聞いて」「触れて」

20160810_nurseryschool_01
情操教育とはウィキペディアによりますと、感情や情緒を育み、創造的で、個性的な心の働きを豊かにするための教育、および道徳的な意識や価値観を養うことを目的とした教育の総称と記してあります。
みどり保育園でも、見たり、聞いたり、触れたりを基本に、日々の生活の中で色んなことを体験し、園内のルールや社会でのルールが学べていけたらいいなあ~と思っています。

春になると2歳児以上の子どもたちによる夏野菜作りが始まります。
トマト・きゅうり・なす・オクラetc…。
今年は2歳児クラスがトマトを、3歳児以上のクラスがオクラを育てる事になりました。
まずは絵本で野菜の名前を覚えたり、実際に散歩の途中で畑の野菜を見たり、野菜の名前が出てくる歌をうたったりして…野菜について関心を深めていきます。
そしていよいよ種まき。
絵本で見たように、保育士に言われたように子どもたちは人差し指の第1関節まで土の中に入れて、その穴にオクラの種を蒔きました。
そして天気のいい日には水やりの世話が続きます。
芽が出たり、葉が出たり、花が咲いて実になってと野菜の成長を目の当たりにすると子どもたちの目も輝いてきます。
毎日の登園・降園時には「見て。見て~!トマトが青くなってる~」と保護者の手を引いたり、保育士に教えてくれたりと、観察する子どもたちが増えてきます。
育ち始めた青いトマトの実を1歳児がついつい収穫(?)してしまい、なかなか赤くなるまでにはいきませんが、それも野菜に対する興味の一環かなと感じます(笑)
収穫後は栄養士さんによって、給食の献立の中の材料の1つとして使用します。
その日に収穫した野菜が給食の中に入っていると、自分たちで育てて収穫した野菜のためか、野菜嫌いの子どもも不思議と食べれるようになります。
またご家庭でも野菜作りを始めましたという報告も年々増えてきました。
これも情操教育の一環かなと思います。

車社会の現代。
保護者の勤務時間や距離的なこともあり徒歩通園とはなかなかできない状況で、保育園の登・降園は殆どの子どもさんが車です。
たぶんお休みの日も車でのお出かけが多いかと思います。
信号が理解できていない、車が走って来ても道路に飛び出しそうになったり、道路の真ん中を歩いたりと子どもたちの交通ルールーの認識が出来ていないことに懸念しています。
また近くの公園までの往復もなかなか完歩できず、保育士に抱っこで帰ってくる子どもさんもいます。
歩行が完璧になると園庭で遊ぶことだけではなく、散歩の合間に実際に交通ルールの指導を行うと共に体力作りにも心掛けています。
秋の園外保育にも繋がっていきます。

季節もいい先日のお弁当日には、2歳児以上のクラスは、近くの公園まで行ってお弁当を食べる計画を立てました。
しかしあいにくの雨。
しかたなく保育室で「遠足ごっこ」をしました。
リュックにお弁当を入れて背負い、列を作って、手作りの信号を確認しながら、横断歩道に早変わりした廊下を渡り、いざ公園に…と見立てた保育室に移動。シートを広げてお弁当を食べました。

日頃の生活の中で、遊びの中で、たくさんのことが学べたらいいなと思っています。