トライやるウィークとは、兵庫県教育委員会が中学2年生を対象に、職場体験、福祉体験、勤労生産活動など、地域での様々な体験活動を通じて、働くことの意義、楽しさを実感したり、社会の一員としての自覚を高めるなど、生徒一人一人が自分の生き方を見つけられるよう支援するために取り組まれました。
今回初めて、みどり保育園にも明石市の中学2年生(山本さん)が、6月4日から8日までの5日間、保育士の仕事を体験しに来てくれました。
1週間のうちの前半は、1歳児のクラスで、食事の援助や着替えなどを手伝ってくれ、後半は2歳児のクラスで、一緒に絵本を読んだり、歌を歌ったりと過ごしました。
子どもたちは、いつもと違う人が保育室にいてドキドキしながら興味津々でしたが、時間が経つうちに優しいお姉さんが出来たみたいで、すぐに打ち解け、話しかけたり遊んだりしていました。
最終日には、全クラスでお楽しみ会をしました。
山本さんは子どもたちが喜ぶだろうと「おおきなかぶ」のパネルシアターを自宅で作って持って来てくれて披露をしてくれました。
一人でみんなの前に立ち、緊張したと思うけど、子どもたちに聞こえるほどの大きく、しっかりとした声で、子どもたちも分かりやすく大喜びでした。
5日間一緒に遊んでもらったお礼に、子どもたちは手作りのメダルを首にかけてあげプレゼントしました。
山本さんから職員にはお礼の言葉が詰まったメッセージボードを頂き、大変感激しました。
彼女が5日間体験した感想をご紹介します。
私は、このトライやるウィークでみどり保育園に来て良かったと思っています。
慣れない事ばかりで最初はとまどうことも多かったですが、最後には私も楽しみながら活動することができました。
私がみどり保育園を選んだ理由は、自分一人でも頭で考え、積極的に行動するということを身に付けたかったからです。
複数人で事業所に行き活動するということもいいと思いますが、そうすれば誰かに頼りっぱなしになる気がします。
それは自分のためにはならないのではと思い、みどり保育園にしました。
実際にみどり保育園の先生方と一緒に活動し、色々なことが体験できました。
保育士の仕事を体験してみて、「楽しい!」と思うと同時に、「大変!」とも思いました。
園児一人ひとりの特徴を把握しておく。
これは今回のトライやるウィークで私が一番学んだことです。
先生方は一人ひとりの特徴に気を付けながら子どもたちと接しているように思いました。
しっかりと把握しておくことで、事故やトラブルを防ぐことができると学びました。
私は今回のトライやるウィークを通して、「保育士になりたい!」という気持ちが強くなりました。
気持ちだけで夢を描いているのと、実際に保育士の仕事を体験してから夢を描くのでは、やっぱり違うなと思いました。
このトライやるウィークでは実際に保育士の方々と一緒に活動して色々なお話を聞くことができたし、とても成長することができたと思います。
そして、これから先もずっと忘れない記憶に残る貴重な体験ができました。
この5日間での体験をこれからに生かしていこうと思います。
私は将来、みどり保育園の皆さんのような子どもたちのことを一番に考えられる保育士になります!
5日間お世話になり、本当にありがとうございました。
明石市内の校区内で体験できる保育園があっただろうに、なぜ神戸市の「みどり保育園」を体験場として選択してくれたのか?
それは彼女の実妹が、昨年までみどり保育園に在籍していたこともあり、お迎えなどで何度か会い、「みどり保育園の保育や職員に関してとても興味を持ち保育士になりたい」と聞かせてくれたのを覚えています。
保育士不足と言われているこの時代に、嬉しい言葉です。
トライやるをするなら是非、みどり保育園で!と学校に依頼してくれ、みどり保育園に来てくれました。
中学生とは思えない、とてもしっかりした考えを持ち、私の中学生の時代を考えると恥ずかしい限りです…。
5日間という短い時間で、保育士の仕事を理解するには難しいですが、この経験が保育士になる後押しになった事は現役保育士としては大変うれしいです。
将来、一緒に働けたらいいなぁと思います。
是非将来、保育士になりたいと考えているみなさん、みどり保育園で、保育士体験してみませんか?
きっと、何かが変わるかも!?