みどり保育園の園児たちにとって欠かせない教材の一つ。
それは「絵本」です。
どんなに子どもたちが騒いでいても、絵本を読み始めると集中して静かになります。
大事な話をする前や、約束事を教えたい時には絵本読んでから始めるようにします。
また色や物の名前を覚えたり、季節感を感じさせるために読んだりもします。
よく絵本を子どもに読ませると良いと言われますが、どうして絵本を読むことが大切なのでしょうか?
それは、目から入る情報は言葉よりも多く、同時に話も聞けるので、学習教材には最適です。
言葉だけでなくカードやペープサート(絵の描いたプレート)を準備して歌を歌たりするとさらに子どもたちは物事に対して理解が出来るようになります。
乳幼児期の学習スピードは、大人と比較しようもないほど、とても吸収が早いです。「え!どこで覚えてきたの?」というような経験は多くあると思います。
テレビや音楽などで覚えてしまう事も多々あるかと思いますが、絵本で、色や物の名前、数などたくさん学習できるので、多く活用するため、毎月、クラスで話し合いながら、年齢別や季節・その月の保育目標に添った絵本を1冊選択して保育に取り入れています。
0歳児にオススメの絵本は「あかあかくろくろ」です。
この絵本は、「あか、しろ、くろ」の三色にちなんだ、リンゴや金魚、ゆきだるまなどが順に出て、リズムよく読める本です。
赤ちゃんの視力は、0.1ぐらいと言われています。
成長と共に視力は上昇し安定してきますが、はっきりとは見えずぼやけてしまいます。
よって0歳児には絵が単純で、色使いがはっきりし、内容も単純で、文字も少なく絵が大きく見やすい物にしています。
1歳児にオススメの絵本は「だるまさんが シリーズ」です。
この絵本は、「だるまさんがころんだ」のリズムに合わせて、だるまさんが色々な表情を見せてくれる面白い本です。
見やすさももちろんですが、言葉の繰り返しをする事で、面白さが増します。
何回も読んでいると、内容を覚え、ページをめくると真似して保育士と一緒に発したりし、また違った楽しみ方が出来ます。
2歳児にオススメの絵本は「どうぞのいす」です。
この絵本は、うさぎさんがイスに座って休んでほしくて置いた「どうぞのいす」ですが、最初に来たロバさんがイスに座らず、どんぐりを乗せて寝てしまったので、次に来たクマさんが「食べてね」の意味と勘違いしてしまいます。
食べた代わりにイスに置いたハチミツを、次に来たキツネさんも勘違いして…と次々に動物さんたちが来て、最後にロバさんが目を覚めた時にイスの上には何があったのでしょう、と優しさあふれる楽しい本です。
単純なストーリーのある絵本が理解できるようになる年頃です。
『思いやり』を言葉で伝えるのが難しいですが、優しい絵とほっこりするお話で、子どもたちの心の中にもスッと入っていきます。
みどり保育園で、誕生児へのプレゼントは絵本です。
その年齢に合った絵本を選んで渡しています。
なぜプレゼントを絵本にしているのかご存知でしょうか?
もちろん、絵本が園児へのプレゼントとして最適というのは言うまでもないですが、他にも理由があるのです。
それは昔、みどり病院が経営していた「ブックス みどり」がきっかけです。
「ブックス みどり」とは、昔、西神でみどり病院が経営していた本屋さんです。長年勤めている職員はご存知かと思いますが、そちらで購入すると、福利厚生で職員はいくらか安く購入する事が出来ていました。
今はもうお店はありませんが、その名残から現在も絵本のプレゼントを継続しています。
買った絵本、もらった絵本と、絵本との出会いも様々ですが、子どもの頃に何度も読み返すほど、好きになった絵本があると思います。
私も子どもの頃に買ってもらった大好きな絵本があります。それは大事に保管され、今は私の子どもたちが読んでいます。
すてきな絵本との出会いは、時をまたいで受け継がれていきますね。