患者様とのおはなしのタネ

私が神戸に引っ越してきて、みどり病院で働き始めて1年が経とうとしています。

働き始めた当初、私は、仕事内容はもちろんですが、まずは関西弁に慣れるところから始まりました。
先輩方や患者様との会話でも、言葉が聞き取れなかったり、そんなつもりではないと分かっていても、言い方がきついと感じてしまったりしました。
それが今では自分の話し方が関西弁になってきているのです。
話していると「お!今の関西弁じゃん!」と後から心の中で思うのです。

ところが、患者様は鋭いです。
検温などでお部屋をまわると、結構な頻度で「あなたどこ出身?この辺の人ではないね!?」と言われます。
自分ではすっかり馴染んでいるつもりでいますが、やはり言葉使いやイントネーションが違うのでしょうね。
そこから「○○県は行ったことあるわ。あれが美味しかったわ~」などと話が広がっていきます。
言葉の違いがこういった話のきっかけになると考えると、それはそれでいいなあ、と思っている私がいます。

カーテンに閉ざされた暗い病室で、表情硬く過ごしている患者様がいます。
看護師として、患者様の体調管理やケアをさせて頂くことは第一です。
その上で、会話や関わりが、患者様の笑顔を引き出す機会になったら嬉しいです。