こんにちは。
突然ですが、クラークという仕事をみなさんご存知でしょうか。
病院にもクラークとよばれる職種があります。
今回は我が2階病棟のクラークを紹介いたします。
病棟クラークは、医師や看護師を陰からサポートするのが主な仕事です。
2階病棟には現在1名のクラークが配属されています。
毎日詰所のカウンター前で仕事に勤しんでいます。
事務服を着ていますので、すぐにわかると思います。
例えば、近隣のクリニックや医院から患者様が紹介されたりすると、医師は患者様の経過をお返事としてお返しするのですが、その時に必要な書類をそろえたり、封書を作ったりします。
また入院中の患者様が専門的な検査のためなど、他の病院に受診していただく場合があるのですが、予約をとったりデータをそろえてスムーズに受診できるよう準備をします。
看護師のサポートとしても、患者様の検査の状況を把握し、事務的な手続きを代行したり、患者様のベッドネームを用意したりしてくれます。
入院・退院時にも事務手続きを行なうなど、あちこちで大活躍しています。
ちょっとクラークさんにインタビューしてみました。
Q.どうして病棟クラークをしてみようと思いましたか?
「派遣会社の紹介です。病院というところにも少し興味がありました。」
Q.仕事をしてみて、いかがでしたか?
「逆に、医療の世界を知らなかったから、ここまでこれたのかも知れません。初めて聞く専門用語が異国の言葉に聞こえました。電話の取り次ぎでも何を言われているのか・・何回も聞き返せないし・・2ヶ月くらいは泣きながら(仕事に)来ていました。」
Q.半年経って変わりましたか?(2階病棟のクラークさんは昨年12月にやってきました)
「今は仕事の内容や流れもわかってきて、自信をもってできる様になりました。」
Q.何かエピソードがありますか?
「直接仕事とは関係ないんですけど、認知症のある患者様にはビックリしました。2分も経たないうちに同じことを言うんですね。志村けんがコントでするおばぁちゃんの役そのままというか・・・(笑)認知症のある患者様同士がお話していると、まるで会話がかみ合っていないのに、なぜかお互い納得しちゃうとか。かわいらしかったり、楽しかったり。」
認知症があって、自室で安全に過ごせない患者様や、昼夜逆転してしまう患者様などは詰所で過ごしていただくことがあるのですが、そういえばクラークさんの席の隣が指定席でした。
患者様「ちょっとねーちゃん、私いつ帰れる?」
クラーク「もう少しかかるそうですよ。」
患者様「ふぅん、もう少し・・」
・・・・・・・・
患者様「ちょっとねーちゃん、私いつ帰れる?」
クラーク「もう少しかかるそうですよ。」
患者様「ふぅん、もう少し・・」
・・・・・・・・
患者様「ちょっとねーちゃん、私いつ帰れる?」
・・・永遠に続く。
毎日毎日辛抱強く、一生懸命お返事してくれていました。
病棟クラークも事務的な仕事だけでなく、患者様とつながっています。