2階病棟新人ナース教育~心電図を正しく読んで対応できる看護師を育てるために~

2階病棟は主に循環器の病棟です。
新人ナースにとっては『心電図が苦手』『心電図は難しい』というのはよく聞く話なのですが、みどり病院の2階病棟では、新人ナースであってもしっかり心電図を読んで適切な対応ができるよう教育体制を整えています。
循環器病棟は他の病棟より患者さんのモニターを毎日観察するため、色んなモニターの波形を目のあたりにし経験を積むことができ、循環器内科の医師や心臓外科の医師、看護師長、経験のあるスタッフにわからないことを聞けば丁寧に教えてくれるので、心電図が苦手な新人ナースがいても少しずつ糸がほどける様に理解しいざという時に適切な対応ができるようになります。

日々の看護業務の中で「不整脈が出ていないか」「通常と違う波形が出ていないか」など、大きく逸脱している波形、例えば・PVC(心室性期外収縮)・A-Vblock(房室ブロック)・ポーズ等の不整脈を観察していく中でVT(心室頻拍)・AF(心房細動)・TdP(トルサード・ド・ポアンツ)などの治療対応が必要な心電図波形を認めた時には迅速に医師へと状況を報告し実際に救命できた症例もありました。

注意深く心電図を見続けていると少しずつ目が慣れてきて自然と心電図モニターを読むことができるようになります。
異常を見つけて迅速に医師報告ができた経験を重ねれば「自分にも心電図が読めた!」と自信に繋がり、ワクワクとした前向きな気持ちになります。
心電図モニターを正しく読みとる学びを通じて自分が今後どのように看護の勉強をすべきかを考えることは、循環器病棟の看護師として経験を積む上で重要であり、また新人ナースが看護師人生のキャリアを重ねていく上でも大きな糧になるはずです。