病棟の夜勤業務ってどんなお仕事?〜スタッフ皆で協力し合って、この夜を乗り越えよう!〜

看護師のお仕事には夜勤業務があります。夜勤って何時間働くの?どんなお仕事なの?と思われる方も多いかと思います。私も友人からよく言われるのは「夜の病院って怖い雰囲気があるけど、実際はどうなの?おばけとか出るの?」なんて言われたりします。夜の病院の雰囲気が怖いのはなんとなくわかりますが、働いてみると怖いとは感じなくなるものです。

病院で最期を迎えられる方もたくさんおられますが、最期を迎える患者様を看護させていただく中で命を全うすることの素晴らしさを勉強させていただいたからでしょうか。死への恐怖心や考え方は変わりました。

夜勤業務をしているとそれより怖いものがあります。それは、暗闇の中で患者様が点滴を抜いてしまってシーツに血液が付いていたり、ここがどこかわからなくなって叫んでいたり。こういった症状は認知症や夜間せん妄によって起こる行動ですが、高齢になれば夜間せん妄を起こすリスクは高くなりますので仕方ないことです。看護師として、せん妄を起こしにくく出来るような関わりが大切だなと痛感します。

当院の2階病棟では、夜勤スタッフは看護師2名、看護助手1名の3人体制です。少ない人数のなかでやるべき業務はたくさんあります。
夜間のタイムスケジュールを簡単に紹介します。

16:30 夜勤業務開始 日勤者より申し送り
17:00 食前血糖測定、食前薬の配薬、部屋周り
18:00 夕食の配膳、食事介助、口腔ケア、下膳
19:00 検温、翌日の検査の確認と説明、電子カルテの入力
21:00 眠前ケア、オムツ交換、体位変換

22:00 消灯
24:00 巡視、オムツ交換、体位変換(仮眠休憩は交代でとります)
3:00 巡視、オムツ交換、体位変換

6:00 オムツ交換、体位変換、検温、採血検査、体重測定、モーニングケア

7:00 食前血糖測定、食前薬の配薬、電子カルテの入力
7:45 朝食の配膳、食事介助、口腔ケア、下膳
8:30 日勤者へ申し送り
9:00 退勤

いかがでしょうか? 看護師の夜勤業務、意外とやることがたくさんあります。その中でイレギュラーなこともたくさんあります。夜間にも患者様は急病などで入院されますし、入院患者様の状態も日々変化します。看護師は神経を研ぎ澄ませながら夜間を過ごしますので時間もあっという間に感じる程です。したがって”怖い”と思うより、スタッフ同士コミュニケーションをとって協力し合ってこの夜を乗り越えよう!という気持ちで取り組んでいます。

夜勤業務で生活リズムが崩れがちですが、趣味や運動などでオンオフのメリハリをつけつつ、心身のリフレッシュを心がけて、明日も元気な姿で患者様に最善の看護を提供できるよう皆で頑張っていきたいと思います。