最近、ニュースや新聞で新型コロナウイルスやインフルエンザの話題が多く取り上げられていますね。マスクの売り切れも話題になり、多くの人が感染対策をされています。
冬になるとインフルエンザなどが流行することでマスクの着用、手洗いはよく耳にします。
2階病棟は循環器病棟で、心不全の患者さんが多くいらっしゃいます。感染症にかかり、心不全の症状が悪化し入院される方も多いです。
2階病棟では、院内感染予防委員会を中心に、今年も以下のことを基本とし、感染対策を徹底しています。
・スタンダードプリコーション(標準予防策)
・耐性菌対策、アウトブレイク対策
・職業感染予防
・感染症予防マニュアルの作成と改訂
・教育、研修
心不全とは心臓のポンプとしての機能が障害された状態をいいます。症状は疲労感、動悸、息切れ、浮腫などが見られます。
心不全の悪化の原因としては、塩分や水分の摂り過ぎ、薬の飲み忘れなど様々ですが、感染症も心不全の悪化の原因の一つです。
インフルエンザなどの感染症にかかってしまうと、発熱がみられ心拍数が上昇したり、血圧の変動がみられます。それにより心臓への負担が多くなり、心不全が悪化するのです。
高齢者の方は免疫力も低下し、感染しやすいため、予防が必要です。
感染症を予防するために手軽で効果的なのは手洗いとうがいです。様々な物を触った手には多くの細菌やウイルスが付着しています。その手で食べ物を食べたり、口や鼻などの粘膜に触れることで感染します。これを接触感染といいます。インフルエンザやコロナウイルスは接触感染と咳などによる飛沫感染によって感染します。そのため手洗いやうがい、マスクの着用が重要になります。
患者さんと接することの多い看護師はその手が感染源になるので、手洗い・手指消毒を徹底しています。
各病室の入り口には消毒液を設置し、目立つようにポップもつけ、清潔な手で看護を心がけています。