私は、みどり病院に就職して7年になります。
みどり病院に入職する前は、明石市の病院で中央材料室・手術室に勤務していました。
3階病棟に配属され、病棟未経験だったので知らないことばかりで、日々指導してもらっていました。
患者様の移乗動作、食事介助、トイレ介助、経管栄養など、一から教えていただき看護学生時の教科書を引っ張り出して知識を確認したりする日もありました。
13時までのパート勤務のため、入職してからは、患者様の受け持ちをせず、ナースコールの対応、検査への送迎、一人で食事が食べることが出来ない方への食事介助、入浴困難な方への清拭、おむつ交換やトイレ誘導、患者様の身の回りの環境整備、必要な処置の介助などの業務と日帰り入院で点滴治療をする膠原病患者様を担当していました。
点滴をする時も、数回程度の採血しか経験がなかったため注射針を刺す事もはじめてでした。
血管の選択に時間がかかることも多々ありました。
しかし、患者さんの中には血管が細く、点滴の針を刺すのに難易度が高い方もいらっしゃいます。
なかなか上手くいかず苦戦している私を気遣って、患者さんが「私の血管細いからなあ」、「大丈夫か?」と温かい声を掛けてくれることもありました。
今思えば、私は先輩や同僚そして患者さん達、色々な方に温かく見守ってもらって成長できたのだと当時を懐かしく感じます。
私のみどり病院の看護師キャリアの中で、印象深く思い出されるのは入職して5年目に初めて患者様の受け持ちを任されたときのことです。
患者様受け持ちの話を聞いた時は、患者さんを受け持った経験がなかったので、「出来るかな?」とすごく不安でした。
病棟で、パートナーシップ・ナーシング・システム(PNS)を導入しており、2~3人の看護師がパートナーを組み複数の患者様を受け持ち、協力しながら看護業務に当たっています。
PNSを導入していたこともあり、分からないことがあったり、不安に思うこと、処置の手助けが必要な時など気軽に声をかけて相談したり、手助けをして頂いたりと受け持ちをすることが未経験だった私には心強いシステムで、日々の業務もスムーズに行う事ができています。
また、看護助手さんもパートナーを組んで一緒に業務に当たっています。看護師同士だけではなく看護助手さんとも患者様の情報を共有しています。
私は、2人の子どもをもつ母です。
一人目の子どもを出産する前はフルタイムで勤務していましたが、出産後は子どもが大きくなるまではパート勤務で仕事に勤めようと夫婦で相談し決めました。
フルタイムで働いていたときのことを考えると、最初の頃は不慣れな感覚はありましたが、子どもと関る時間は増えるので今では良かったかなと思っています。
13時までのパート勤務のため時間に限りがあります。
時間内に業務が終わるよう自分の中で時間を決め行動しています。流れ作業になるのではなく、患者様の訴えに耳を傾け「聴く」ことが大切だと思っています。
患者様との会話の中で必要な情報も出てきたりします。
「どのように思っているか」「何が必要か」を自分だけでなくスタッフ全員で共有することが大切と思い、日々患者様と関わっています。
限られた時間ではありますが、これからも患者様のために頑張りたいと思います。