新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
看護師1年目のYです。昨年は新社会人として新しい生活が始まり、最初は分からないことも多く不安な毎日でしたが、先輩方のご指導の下、少しずつですが実践出来ることも増えてきました。また看護師としての責任の大きさや重さ、社会の厳しさ・楽しさなども経験することが出来ました。
さらに、新型コロナウイルスにより生活様式が大きく変わり、不安で落ち着くことが出来ない1年でもありました。いち早く新型コロナウイルスが収束し、以前の生活が戻ってくることを願っています。まだまだ寒い日が続きますがお体にお気をつけて下さい。
私はみどり病院で看護師として働く前に看護助手として働いていました。看護助手を通して実際の医療現場を体験することで、教科書だけでは学ぶことが出来なかったことが分かるようになりました。
今回お話するのは看護助手として働いていた際にお会いした末期の肝癌の患者様についてです。初めてお会いしたときは、日常生活動作も自立していたため、1人でトイレに行かれて身の回りのことはご自身で行われていました。
しかし、だんだんと黄疸が広がっていき食事も摂れなくなり自力でトイレに行けないことから、尿器を使って排泄されるようになりました。私は患者様がナースコールでスタッフを呼ばれた際に、トイレの介助をさせて頂く程度で深くは関わることが出来ませんでした。患者様は少し怒りっぽくて、いつもイライラされている印象があったため、患者様に対していつの間にか苦手意識を持ってしまっていました。
けれど、終末期に近づくにつれて「ありがとう。」と感謝の気持ちを伝えて下さるようになり、これまでの印象とは変わり始めました。その後、患者様は病院で息を引き取られました。看護助手の際は患者様に深く関わることが出来ませんでしたが、死と向き合う患者様の力になりたいと強く感じました。
最期の時を迎える中でその人らしい生活を送って頂けるように個別性のある看護を行い、患者様だけでなく、ご家族様も含めたサポートが大切であると感じました。終末期のケアは難しいイメージがありますが、これからの患者様との関わりを通して終末期のケアについて学んでいき、援助が出来るようになりたいです。
まだまだ経験不足ではありますが、今まで以上に一層努力して沢山の事を学んでいけるように頑張っていきたいです。