クラーク奮闘日記

みどり病院3階病棟のクラークとして派遣され、1年数ヶ月が経ちました。
アパレル業界に10年、調理職を10年勤めてからの事務職!
持っているスキルは、オンラインゲームのチャットで磨きぬかれたキーボード捌き!そんな私でも皆様に助けられながら毎日勤務しております。

病棟クラークの仕事内容は、医師、看護師、看護助手が治療、看護、介助に専念できる様、書類関係の事務処理がメインになります。座りっぱなしのデスクワークだと思い込んでいましたが、いざ働き始めると病棟内はもちろん1階と病棟の往復も多く万歩計で測ったら1日16000歩くらい歩いていて慣れるまでは毎日いつの間にか眠っているような日々がつづきました。

私が座っている詰所の入り口にはご入院患者様がお食事を摂られたり、塗り絵をしたり、雑誌を読んだりして過ごされることがあります。看護師、看護助手の方たちが忙しく動いているのでそこに座った患者様たちは時折手持ち無沙汰になります。そんな時ちょっとした世間話をするのですが、高校野球、大相撲、食べ物、体操の仕方など表情豊かに色々話してくださる患者様を見ているとこちらもほっこりします。

3階病棟の人気な日中の過ごし方が塗り絵です。塗り絵も色々な種類があるので患者様の好みに合わせてダウンロードするのも私の楽しみの一つで、「これ、ええなあ」や「こんなかわいいのあるんやねえ」などと言っていただけると自称:塗り絵ソムリエ冥利に尽きるなと思うこともあります。

よくお話ししてくださる患者様が退院時に「ありがとうねぇ。会えなくなるのが寂しいねえ」などとお声をかけて下さったときなどは、直接的な看護や介助は行いませんが、患者様に私なりに寄り添えたのかなと、嬉しくなる時もあります。

これからも、クラークだからできる患者様とのふれあいを模索しながら、患者様の入院生活での負担が少しでも軽減出来るようになったらと思います。

当たり前に出来ていた事ができなくなってしまった現在(いま)だからこそ、何気ないことに感謝ができ、実家の母にも体調伺いという口実で頻繁に電話ができたり、不便なことのほうが多いかもしれませんが、その中での小さな幸せが見つけられる人でありたいなと思う今日この頃であります。

ご入院中の患者様、その家族様には面会制限などのご協力をいただいております。ご不便おかけいたしますが何卒宜しくお願い致します。