コロナ禍での患者様、ご家族様に寄り添う看護

私は、現在看護師4年目で、今年の5月に入職しました。以前は循環器内科に勤めていました。消化器や整形の分野は、初めての経験であり、入職当時は不安でいっぱいでした。入職してみると、丁寧に先輩方が指導してくださり、なんとか入職して約半年が過ぎました。

私が、患者様と関わる中で一番大切にしていることは、患者様やご家族様に寄り添った関わりです。コロナが流行し面会禁止の日々が続いています。入院中の患者様は色々な思いや、不安を抱えていらっしゃる方が多くいます。その中でご家族様の存在はとても大きいものです。こんな時期だからこそより一層、丁寧な看護が必要であると感じます。

ここで、入職して関わった患者様の中で一番印象に残ったAさんのお話しをします。
Aさんは、呼吸器を装着しておられる患者様でした。奥様は熱心に毎日LINEでAさんにメッセージを送ってくださいました。

Aさんは手や指の筋力が弱ってしまい携帯の操作が難しくなっていたため、Aさんと奥様の許可を得て奥様の送ってくださったメッセージをAさんと一緒に携帯を見てメッセージを読んでいました。メッセージを読むとAさんはとても嬉しそうな笑顔を浮かべ、頷きながら私の手をぽんぽんとしてくれました。少しずつ状態がよくなり呼吸器を離脱できる日がやってきました。

呼吸器を外した後に「妻の顔がみたい」と小さな声で仰いました。Aさんと奥様にテレビ電話をしませんか。と提案してみました。お二人に、許可をいただいたのでテレビ電話での面会をしました。お2人ともとても喜んでおられ、奥様は涙を流しながら私に「看護師さん、(LINEでの)テレビ電話を提案してくれてありがとう。入院中はそんなことできないと思っていたから本当に嬉しかった。」と仰ってくれました。私は今でもお2人の嬉しそうなお顔が忘れられません。

最後に、私はどんな時にも患者様と、ご家族の思いに寄り添える看護を提供し、元気いっぱいパワフル看護師を目指して頑張りたいです。