みどり病院に入職して~身体にも心にも社会的背景にも寄り添い続けられる看護師~

私は、昨年3月に学校を卒業し、4月より看護師としてみどり病院に入職しました。
新型コロナウイルスの感染拡大により、学生生活の半分以上を様々な制限のある中で過ごしてきたため看護師として働き始めることに多くの不安がありました。

臨地実習の経験もほとんどなく、入職後患者様とお話をするのも緊張していた私ですが、先輩方の優しく温かなサポートのおかげで何とか看護師として働き始めることができました。

先輩方は自分の業務をこなしながら、私が動けているか常に気にかけ、「大丈夫、何か困っていない?」などと声をかけてくださいます。そのおかげで、困った時にはいつでも気軽に相談ができ安全に看護業務を行うことができています。フォロー担当の先輩だけでなく、先輩方みんなで見守って指導してくださるので安心して働くことができています。

また、みどり病院に同期入職した仲間と、お互いの悩みや学んだことを共有していくことも私にとって大切な時間になっています。まだwithコロナであるため、同期会などの集まりは行えないですが、みどり病院ではフォローアップ研修など同期と情報共有を行える機会があります。同期入職には看護師だけでなくコメディカルもいるため、それぞれの学びを共有することで新たな視点も持つことができます。お互いの思いを話し合えるため、「これからも仲間と一緒に頑張るぞ!」と前向きな気持ちになります。

まだまだ慣れないこと、わからないことが多く、目の前の業務に追われてしまう毎日ですが、この半年間の仕事を通じて患者様と関わる中で印象に残っていることがあります。それは、入職しすぐに受け持ちさせていただいた女性の患者様が私にかけて下さった「あなたがいてくれてよかった、あなたになら頼みやすい」という言葉です。

できないことわからないことが多く落ち込むことも多いそんな中で、患者様からかけて頂けたこの言葉は、新人の私でも看護師として患者様のためにできることがあるんだと自分を鼓舞させてくれるものでした。

私は学生時代から患者様に寄り添える看護がしたいと思っていました。数少ない臨地実習の中で、患者様の疾患だけを捉えるのではなく、患者様の身体と心、そして社会的な背景も含めた「人間全体」に向き合い考えることを大切にしてきました。入職し余裕がなくなって周りが見えなくなっていた私ですが、患者様にかけて頂けたこの言葉で、自分の原点である寄り添える看護の大切さを思い出すことができました。

この10月より3階病棟は全床地域包括病棟となり、ますます患者様の生活に目を向けて向き合う必要があります。1年生の私にとっては、バタバタの毎日ですが患者様に一番近い距離でその声に耳を傾け、看護師として精一杯寄り添っていきたいと思います。

みどり病院で治療される患者様、ご家族の方、病院職員の先輩方、これからもどうぞよろしくお願い致します。