
暑い日が増えてきており、最近は半袖で過ごせるような気温になってきましたね。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
毎年ニュースで話題になる「熱中症」。
厚生労働省によると令和4年(2022)の熱中症死亡者数は、全国で1,477人、兵庫県内で70人と公表されています。熱中症とは命を落とす可能性のあるとても怖いものです。
ここ数年はほぼ毎年のように平年より暑い夏となっていますが、2025年も同様に平年より暑い夏になると予想されています。3月では新潟県の高田で最高気温30℃を記録するなど、本格的な夏を迎える前から熱中症に注意が必要なのです。
熱中症は、適切な対策をすれば防ぐことができます。今回はご家庭で簡単にできる熱中症対策をご紹介します。ぜひ今日から実践してみてください。
まずは熱中症の症状についてです。
私たち人間の体の中では、常に熱が作られています。その熱は皮膚から外に逃がしたり、汗をかいたりして体内にたまらないようにしています。
しかし、高気温・高湿度の場所に長くいると体の熱を外に逃がすことが出来なくなり、
体の中に熱がたまって体温が上がったり、汗をたくさんかいて脱水になったりしてしまいます。
そうなると体の調子が悪くなって熱中症となり、下記のような症状が出現します。
① めまいや立ちくらみ
② 筋肉痛や筋肉のけいれん
③ 体のだるさや吐き気
④ 体温が高い、顔のほてり
⑤ 呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない
⑥ 水分補給ができない
これらの症状に気づいたら、熱中症の疑いがあります。すぐに涼しい場所に移動して水分補給をし、医療機関や救急車を呼びます。
また、下記の特徴や持病(基礎疾患)をお持ちの方は、熱中症による危険が大きくなるので特にご注意ください。
- 高齢者、乳幼児
- 肥満、脱水
- 高血圧、糖尿病、心臓病、腎臓病
- 発汗を抑制する抗コリン作用を持つ薬剤内服中の方など
続いては、簡単!熱中症対策5つのポイントです。
① こまめな水分補給
のどが渇く前に定期的に水分を摂ることが大切です。お茶や水だけでなくスポーツドリンクや経口補水液も有効です。自分で食塩水を作る場合は、目安として1Lの水に対して1~2gの食塩を入れて下さい。
② 涼しい服装
通気性のよい、吸湿速乾素材の服を選びましょう。室内であればステテコなどがおすすめです。外出の際は帽子や日傘で直射日光を避け、黒色の服は熱を吸収しやすいためできるだけ避けます。
③ 室温の調整
エアコンや扇風機を上手に活用し室温を適温に保ちましょう。設定温度は28℃を目安に、タイマー機能も活用して睡眠中も快適に過ごせるようにすると良いです。健康な人でも睡眠中はコップ1杯程度は汗をかくと言われています。脱水に気を付けましょう。
④ 日中の外出を避ける
特に暑い時間(10~16時)の外出はできるだけ避けましょう。どうしても外出する場合は、日陰を歩き、冷却グッズを使用するのもいいですね。最近は冷感ミストやネッククーラー、ポータブル扇風機など様々な冷却グッズが出ています。ぜひ活用してみてください。
⑤ 体調管理
睡眠不足や栄養不足、疲労は熱中症のリスクを高めます。バランスの取れた食事を心がけ、しっかり睡眠をとりましょう。
熱中症は誰にでも起こりうる身近な危険です。しかし適切な対策をすれば十分に予防できます。今回紹介した対策を参考に、暑い夏を元気にすごしてください!