
みどり病院に就職が迫った2025年3月下旬の某日、わたしは某所にて遺棄されたと思われる「うさぎ」を保護しました。きっかけは、SNSで「野ウサギがいて癒される」という記事を閲覧したことからでした。兵庫県某所の標高の高い某所で見たその写真は「野ウサギ」ではなく「飼いうさぎ」というペットショップやホームセンターで売られているうさぎでした。
なぜ自分にその区別が付いたかというと、同じように「棄てられた」り「飼えなくなった」という人間側の都合で手放された「保護うさぎ」を引き取り、啓蒙活動をする団体のボランティアをしていたからです。
わたしはその記事を見てベッドから飛び起きて、某所に問い合わせをし保護しても良い許可を得て保護に向かいました。保護されたうさぎのお世話はしてまいりましたが、「保護をする」という行為は初めてであり半分パニックになりながらも電車とバスとロープウェイを乗り継いで現地へ向かいました。そこでいたうさぎが写真の「マヤ」くんです。
観光客が「かわいいかわいい」とマヤくんの周りに集まっていた中、わたしは気が気ではありませんでした。すごく痩せていて眼光鋭く、食べられる草や水を探してひっきりなしに歩き回っていました。警備員さんや、心配する現地の方の協力を得て捕獲しました。
帰路の途中、うさぎの健康状態や害虫が付いていないかの心配と、怒りが込み上げてきたのを覚えています。動物病院を受診し警察署に届け出をしました。3か月間の預かりをしましたが、飼い主さんは現れず、みどり病院での仕事とともに、マヤくんとの生活が始まり、10か月が経っています。おそらく過酷な環境にいたせいか人間の手が嫌いでしたが、今はよく走りよく食べてくれて元気な姿をみせてくれています。
わたしは人の生活を支える仕事に従事し患者様をはじめ、いろいろな方々からたくさん大切なことを教わってきました。そのためか、うさぎのお世話についても応用できることも多く、「食事・排泄・環境を整える、社会的背景を考える、個人の性格やすきなもの」といった「生きるための土台を支えていく」ことをマヤくんにもしてあげることができています。
この仕事に就いて良かったな、と意外なところから感じられた「わたしのお暇」です。どうか、「棄てられるどうぶつ」がいることにも目を向けてくだされば、幸いです。





