今年も恒例の中学生対象トライやるウィークを終えました。
今回は、2校6名を受け入れることにしました。
この取り組みは平成10年度より中学2年生を対象に実施されている体験活動です。
人格形成される大切な時期に人生の先輩である職場の人達から生命や人権、そして人としての思いやり、正義感、判断力、忍耐力、協調性と豊かな心を学ぶことを目的にしています。
兵庫県としては、阪神淡路大震災、神戸連続児童殺傷事件を機に働く場を子ども達に見せて学習させようという趣旨だそうです。
今回の体験者も病院にとても興味を持っているようで、「将来看護師を目指しているので仕事の内容が知りたい。」「実際に働いている看護師さんの動きやどんな風に患者さんに言葉かけをしているのか見てみたい。」「医療機器を見たい。」「母親が看護師なのでこの職業に興味がある。」などの言葉を聞くことができました。
当院では、患者さんのケア見学(食事介助・入浴介助・オムツ交換・シーツ交換等)、リハビリ見学、AEDの実際、外来・透析室・薬剤部の見学、管理栄養士の業務見学、そして関連施設(みどりの丘・希の丘)と院内保育所の見学をしてもらいました。学校の先生、保護者の人達が病院を訪問し、写真撮影や子ども達へ激励の声かけを行い、子どもたちの様子をほほえましく見ておられました。
トライやる中、最初は緊張していましたが、すべての事に興味を示してくれ、日々表情も明るくなり活気も出てきました。
子ども達からは、「病院内の色々な職業の人達と接することが出来てすごく良かった。」「看護師さんと一緒に行動できて、看護師になりたいという気持ちが強くなった。」「看護師さんのように、患者さんにやさしく声をかけ、テキパキと働けるように頑張りたい。」という感想を聞くことができました。
高齢社会を担っていく若い世代の人達が、今後の介護問題を受け入れられるように私たちは、何らかの形で導いていく必要性を実感しています。
また私たちが入院患者さんや外来患者さんに対しての熱い思いを子ども達に少しでも理解してもらい、将来の夢へ実現してほしいと願いこの事業にこれからも関わっていきたいと思っています。