膠原病の看護~その人らしく生活してもらえる喜びを感じて~

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みどり病院は、循環器・消化器・リウマチ膠原病・人工透析に重点を置き治療を行っています。
稲波 宏理事長は、主にリウマチ・膠原病・人工透析を専門的に治療し、患者様家族様から多大なる信頼を受け治療に邁進しています。
膠原病は、症状に共通点を持つ病気のグループの総称で、最も代表的な病気が関節リウマチといわれています。
他に主な疾患として全身性エリテマトーデス・強皮症・皮膚筋炎・血管炎などがあります。
「リウマチ」という言葉は、もともとはギリシャ語で「流れ」のことで、痛みの原因となる物質が身体の中に流れると考えたことが語源と言われています。
関節・骨・筋肉の痛みを伴う病気を「リウマチ性疾患」と呼ぶようになったそうです。
どの疾患にもいえることですが、膠原病に罹患したことがどのようなストレスと問題を抱いているのか、身体的苦痛はもちろん精神的苦痛にも配慮が必要です。
患者さんが医師に言いにくい伝えにくいことを私たちが察知して患者さん個々のライフスタイルに応じた「心の看護」が必要です。
患者さんから信頼してもらい、不安や悩みが少しでも軽減できるように専門的な視点から患者さんを支えていくことが必須です。
また治療薬剤を知らずして看護を行うことは危険を伴うことになります。

当院では、膠原病の勉強会を弟2火曜日に理事長が講師で勉強会を開催しています。
最近開催した内容は、副腎不全について・アクテムラについて・急変時の副腎クリーゼ・全身性エリテマトーデス・カリニ肺炎とは・生物製剤と肺結核・リウマチ結節についてです。
今度は、7月26日に「リウマチ性多発筋痛症」~あなたは知っていますか?です。
検査・診断・治療と難しい内容ですが、分かりやすく丁寧に解説してくれます。
理事長の勉強会のお陰でみどり病院の職員は皆、リウマチ膠原病のエキスパートになっているかもしれません。
スタッフにも大好評!!!

膠原病は、慢性的な疾患であるため、患者さんも長く付き合っていかなければなりません。
患者さんと一緒に病気を治していこうという目標を持たないと治療も継続できません。
その環境を整えるのも私たちの役割です。
他職種との連携も重要です。
患者さんの状態変化を感じ取り情報を共有するための話し合いの場をもつことがチーム医療です。
チームで疾病の特徴を理解して上で、症状把握と情報伝達を行うこと。
そして常に進歩発展し続ける薬物療法に関する知識を得ていくことが求められます。
私たちは、患者さんの生の声を聴き、入院しても外来通院しても安心して安全な医療・看護が受けてもらえる関わりを大事にしていきたいです。
そのためにも私たちは、勉強会を続けていき、膠原病と向き合っている患者さんの心をサポートし、ともに治療に取り組んでいきます。
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