新型コロナワクチン接種 ~当院の医療従事者2回目の接種を終えました~

神戸市では、3月5日に医療従事者向けワクチンの第1便が到着し、新型コロナウイルス感染症患者の入院受け入れ病院に従事される医療従事者への接種が始まりました。それ以降、各医療機関で医療従事者向け優先接種が、少しずつですが進んできました。

私達は「みどり病院にはいつワクチンが回ってくるのか?」「副反応はどの程度なのか?」心配は尽きませんでした。また、「いつ、どこで、誰が、誰に接種する?」・・・看護部では交代勤務をしているスタッフが多く、スケジュールを組むのにも多くのスタッフに協力を依頼し、勤務時間内に現場を抜けて、休みの日に、夜勤明けに・・・等調整が必要でした。

また、スケジュール作成、接種場所の確保、副反応時の対応準備、予診票の準備、問診のチェック、ワクチン接種、副反応の観察、2回目の調整・・・を関係部署で相談し、職員の協力の元、4月6日からワクチン接種を開始することが出来ました。

アナフィラキシーショックを起こすスタッフはいませんでしたが、注射部位の疼痛、発熱等、程度はそれぞれ違いますが、副反応が現れた人は複数名出ました。しかし、ほとんどの者が1~2日で症状は治まり大事には至りませんでした。

今までは、「自身が感染し、患者・職員にうつしクラスターになってしまったら・・・。」「病院で自身が感染し、家族にうつしたら・・・」など、不安を抱えながら従事してきました。ワクチンを接種したからうつらないとは限りませんが、幾分かは不安も解消できました。私達医療従事者は、患者様に安全・安心な医療・看護を提供しなければなりません。これからも、今まで同様予防策を徹底しながら患者様に接し、地域医療に貢献していきたいと思っています。

現在、各自治体で医療崩壊が叫ばれています。一方で高齢者、施設での接種も始まっています。ワクチン接種率が上がり感染者が減り、病床確保が出来、治療の必要な患者様が適切な時期に適切な治療が受けられる医療現場になるよう願っています。