コロナ禍で見えた、果たすべき役割

 

新型コロナウィルス感染が中国から始まり、世界でも爆発的なオーバーシュートが見られ日本にも襲い、またたく間に医療体制は危機的な状況に堕ち入りました。
情報が少ない中、職員の心身の健康を守りながら患者様に対する治療・看護、そして病院機能を継続しながら常に医療提供体制は予断を許さない状況でした。
危機状況を繰り返さないためにとワクチン接種を迅速に終了させると打ち出され、ようやく今年4月に医療従事者優先接種開始されました。高齢者から順次接種開始となり、集団接種会場も設置され、予約受付も混乱の中、6月11日以降65歳未満の方へと順次接種券が発送されました。
当院でもコロナウィルスを地域に広げない取組として、体制を整えコロナワクチン接種を開始しました。
しかし、突然国からワクチン不足により供給出来ないとの連絡に困惑しました。
7月12日以降、2回目接種を優先に確保するため、新規予約受付一時停止との連絡も受け、新規予約自体が出来なくなり、現状1回目、2回目を予約している人は接種できるのか等、電話・窓口対応の中で多くの患者様地域の皆様にご迷惑をかけてしまいました。
どの方々も現状をご理解して頂き、対応もスムーズに行えました。
ワクチン接種に関して、地域住民の方々から多くの問い合わせを頂いております。
国からのワクチン供給の目途が立ち次第予約受付開始を再開する予定です。
患者様・家族様、地域住民の方々に、院内掲示やホームページ等でご案内をさせて頂きます。

コロナ禍は、社会構造や私たちの価値観が大きく変化し、新型コロナに対応する多くの知見を得ることができました。
私たち職員は、倫生会グループの医療、介護に携わる一員として、一人一人が自覚、努力、行動自粛を心がけ、最新情報提供を受けながら対策をしています。
正面玄関でのトリアージの徹底、外来での発熱者対応は継続し、情報を共有し、感染防止対策に強化しています。しかし1年以上に及ぶ面会制限は、想定外で患者様や家族様への影響は続き、十分なサービスが提供できない事にも私たちは、やりきれない思いで胸を痛めています。
感染者は、減少、増加を繰り返し20~50代の働く世代の感染経路不明の恐怖、高齢者への影響など、まだまだ気を緩められません。
厳しいこの状況の中、当院看護部では、4月から数名の看護師の入職者が確保できました。看護体制を維持し支援しながら急性期医療を構築していきたいと考えています。
職員一同一丸となって今後もコロナ禍を乗り越えていきます。